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仮想環境における運用管理とは?

2014/05/21

サーバ仮想化には、ITリソースの有効活用によるコスト削減、ビジネスニーズへの迅速な対応など、数多くのメリットがあります。ただし、仮想マシンが増加するとともに物理リソースとの関係性が見えづらくなり、様々な問題や非効率を発生させます。そこで求められるのが、仮想環境に特化された運用管理手法の導入です。

物理環境と仮想環境での運用管理の違い

運用管理の目的は、ITシステムを安定的かつ効率的に稼働させることにあります。物理環境であっても仮想環境であっても、この本質が変わることはありません。
ただし、物理環境と仮想環境の運用管理では、それぞれ監視すべき対象が異なります。まずは、この違いをしっかり理解しておきましょう。

物理環境(一般的なサーバ)の運用管理

これまでの運用管理は、システムを構成する物理サーバのCPUやメモリなどのリソースの負荷(利用率)や障害発生を、直接監視することを基本としてきました。物理サーバとOSが1対1の関係で紐づけられるため、物理サーバのリソースを監視することで、OSやアプリケーションの稼働状況をほぼ把握することができたのです。

仮想環境(仮想マシン)の運用管理

物理環境と比べ、仮想環境の運用管理は大幅に複雑になります。1台の物理サーバ上で、複数の仮想マシン(VM)が稼働することになるからです。
各仮想マシンには、それぞれ専用のCPUやメモリ、ディスク、ネットワークなどのリソースが割り当てられており、その上で独立してOSやアプリケーションが稼働します。したがって、物理サーバのリソースを監視すると同時に、各仮想マシン単位でも稼働状況を監視する必要があります。

サーバ仮想環境の運用管理における課題と解決

一般に仮想環境は、ファイルサーバやテスト用サーバなどの限定的な導入から始まり、その後どんどんワークロードを拡大していきます。
ところが、主要なシステムの大半が仮想環境で運用されるようになってからも、物理環境で行っていた運用管理の手法やプロセスを、そのまま継承している企業が少なくありません。そこに様々な課題が顕在化してきます。

仮想マシンのパフォーマンスが低下する

物理サーバ全体としてのリソースの利用率には余裕があるにもかかわらず、一部の仮想マシンのパフォーマンスが低下してしまうことがあります。
このよくある原因が、複数の仮想マシン間で使用しているリソースの“競合”です。複数の仮想マシンが同時に多くのCPUパワーを必要とした場合、物理サーバが持っているCPUコアを奪い合い、割り当てられるまでの待ち時間が発生してしまうのです。

適度なバランスのとれたリソース管理が困難

1台の物理サーバ上で稼働させる仮想マシンの数を増やすほど、すなわち統合率を高めるほど、ハードウェア投資や設置スペース、消費電力などのコスト削減の効果は大きくなります。しかし、パフォーマンス低下に対する不安から、各仮想マシンには過剰なリソースが割り当てられがちです。
仮想環境の運用管理においては、サーバの統合率とリソース利用率、サービスレベルのバランスを上手くとることが鍵となりますが、ワークロードの状況は常に変化します。最適なリソース管理のためには、稼働状況の継続的な監視が必要となります。

仮想マシンに発生している問題の原因が特定できない

仮想マシンに発生している問題を切り分け、原因を特定するためには、割り当てられているリソースが、どの物理サーバの、どのリソースに紐づいているのかを追跡する必要があります。
しかし、各仮想マシンは常に固定的に運用されているとは限りません。必要に応じて立ち上げたり、不要になったら停止したり、物理サーバ間を移動させたり、動的に運用しているケースがほとんどです。

仮想環境の運用管理の基本的な考え方

仮想環境の運用管理における最大のポイントは、下記の3つの視点に沿ってシステム全体を“見える化”することにあります。

  1. 健全性:パフォーマンス分析から、現在進行中の問題を見える化
  2. リスク:リソース(キャパシティ)分析によって、近い将来に発生すると予測される問題を見える化
  3. 効率性:リソース有効活用の余地を見える化

これにより、仮想環境に問題が発生する前に先手を打って対処する、プロアクティブな運用管理を実現することができます。

仮想環境の最適な運用管理を支援するvCenter Operations Management Suite

ヴイエムウェアでは、サーバ仮想環境に特化した統合的な運用管理を実現するソリューションとして、「vCenter Operations Management Suite(VMware® vCenter™ Operations Management Suite™)」を提供しています。

vCenter Operations Management Suiteとは

vCenter Operations Management Suiteは、仮想環境に特化された運用管理ソリューションです。また、vCenter Operations Management Suitesと「VMware vSphere®」を最初から組み合わせたソリューションとして、「vSphere with Operations Management(VMware vSphere® with Operations Management™)」があります。

仮想環境の現在から将来まで“見える化”して監視

vCenter Operations Management SuiteやvSphere with Operations Managementを利用することで現在の仮想環境全体の健全性からキャパシティ予測によるリソース不足などの将来的な潜在リスク、オーバーサイズの仮想マシンなどの是正による最適化の余地まで、すべてを可視化して統合管理を行うことができます。

vCenter Operations Management Suiteの活用メリット

  1. シンプルなダッシュボード上で、各仮想マシンの利用状況をひと目で把握し、何か障害が起こっている場合、その原因となっている問題箇所まで掘り下げることができる。
  2. 監視対象となる仮想マシンの挙動をvCenter Operations Management Suitesが自動的に学習しながら監視するため、障害が発生する前に異常を検知できる。
  3. リソースの利用状況をひと目で把握し、シミュレーションを通じて簡単に投資計画を作成できる。
  4. 仮想環境の運用管理を自動化し、IT管理者の作業工数を削減する。
  5. IT管理者のスキルの平準化が可能となり、作業負荷の偏り(属人化)をなくす。
  6. プロアクティブな運用管理により、システムのサービスレベルを向上する。
  7. 正確なリソース管理、キャパシティ管理により、最適なIT投資を支援する。

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