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「VMworld 2018」で発表された新プロダクト/サービスの概要

2018/10/16

2018年8月、米国ネバダ州ラスベガスにおいてVMwareの年次コンファレンス「VMworld 2018」が開催されました。VMworldでは毎年、イベントのテーマが掲げられており、本年は「Possible Begins With You」、ITにかかわるすべての人が変革の主導者であり、その可能性を広げていこうというメッセージです。
VMwareにとって今年は設立20周年を迎えた大きな節目でもあり、ゼネラルセッション(基調講演)はそれぞれ異なった登壇者により実施されました。特に27日のゼネラルセッションでは、「Any Cloud」「Any Application」「Any Device」「Intrinsic Security」の4つのビジョンのもと、例年以上に多くのプロダクトやサービス、プロジェクトの発表が行われました。今回はそのエッセンスを紹介します。

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AWSとの連携強化

アジア太平洋地域における「VMware Cloud on AWS」の第一弾として、シドニーリージョンからのサービス提供開始を発表。続いて2018年第4四半期に東京リージョン、2019年第二四半期に大阪リージョンを開設する予定であることが発表されました。
また、VMware vSphereベースのプライベートクラウド上からAWSのAmazon Relational Database Service(RDS)を利用可能とする「Amazon RDS on VMware」もあわせて発表。本サービスでは、VMware vCenter Serverによる管理にも対応していく予定です。VMware Cloud on AWSのリリースによって、「オンプレミスからクラウドへ」、さらには「クラウドからオンプレミスへ」という双方向でワークロードを移行することが可能となります。

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クラウドヘルステクノロジーズ社の買収

ヴイエムウェアによるクラウドヘルステクノロジーズ社の買収が発表されました。同社が提供するCloudHealthは、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなど異なるアーキテクチャの複数クラウドをまたいだマルチクラウド/クロスクラウド環境に対して、自動コスト分析やコスト最適化、ポリシーベースによるセキュリティチェック、自動設定修正などの機能を提供するものです。
また、VMware Cloud Servicesのラインアップに「VMware Cloud Automation」が追加され、マルチクラウド/クロスクラウドへの運用自動化サポートを強化するとともに、DevOps環境に向けたツールとして、「Cloud Assembly」「Service Broker」「Code Stream」が新しく発表されました。

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IoT/エッジコンピューティング領域へのソリューション拡大

VMware Cloudをデータセンターからブランチオフィス、さらにはエッジ領域へと拡張していくためのテクノロジープレビューが「Project Dimension」です。ハイパーコンバージドのフォームファクターである「VMware Cloud Foundation」とVMware Cloudのマネージドサービスを組み合わせ、エンドツーエンドのサービスとしてSDDC(Software-Defined Data Center)インフラを提供します。また、エンドポイントデバイスを管理する「VMware Workspace ONE」、IoTデバイスを管理する「VMware Pulse IoT Center」を組み合わせ、データセンターからすべてのエッジデバイスまでをVMware NSX SD-WAN by VeloCloudでつなぎ、一元管理を実現することで、運用の複雑性とコストを劇的に削減します。

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データセンターの自律運用

データセンターの自律的な稼働(Self-Drive Data Center)を目指す取り組みとして「Project Magna」を推進しています。Project MagnaはAIアルゴリズムをベースに、大規模なデータセットのさまざまな要素をつなぎ合わせ、学習と理解、モデル化、テストを経て、より優れたパフォーマンスと効率性を最大化します。

コンテナ化したアプリケーションの展開

コンテナ化したアプリケーションの自動デプロイ、スケーリング、管理を実現するプラットフォーム(オーケストレーター)として、オープンソースのKubernetesをベースとした「VMware Kubernetes Engine(VKE)」が発表されました。VKEはAWSのほか、Microsoft Azure、Google Cloud Platformに向けても提供される予定で、アーキテクチャの異なるクラウドをまたいだアプリケーションの移行/稼働を可能とします。

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NVIDIAとの連携強化

いまやGPUはグラフックス処理のみならずディープラーニングのアルゴリズムを高速実行するエンジン、あるいはVDI(仮想デスクトップ)の運用基盤としても活用されています。NVDIAとの協業により、GPUを割り当てた仮想マシン上で多様なワークロードをより柔軟に稼働させることが可能となりました。

ブロックチェーンによる分散処理を高速化

ブロックチェーン技術を活用し、高速なエンタープライズ向け分散型インフラストラクチャを実現するプロジェクト「Project Concord」を推進しています。これは今後、IoT化が進むにつれ、膨大なデータを分析するために必要となる要素技術となります。現在、MIT(マサチューセッツ工科大学)と共同開発しているもので、オープンソースとして提供する予定です。

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デジタルワークスペースにインサイトを

デジタルワークスペース全体にわたるインサイトを提供する「Workspace ONE Intelligence」が発表されました。具体的にはVMware Workspace ONE Intelligenceは、VMware Workspace ONEが各デバイスから収集した多様なデータを集約し、迅速に可視化する機能を提供します。さらにそのデータを利用し、任意のプロセスを自動化することも可能です。
また、デルとの協業による「Dell Provisioning for Workspace ONE」を通じて、セキュアなアプリケーションをあらかじめ工場側でデバイスにキッティングした状態で導入することが可能となりました。

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仮想マシンの運用に不可欠なセキュリティ

ハイパーバイザ上で動作するアプリケーションの定常的な状態や振る舞いを、あらかじめ機械学習によって把握しておくことでセキュリティを強化する「AppDefense」が発表されました。その既知状態(known good)から逸脱した振る舞いや不審な通信を検知した場合、即座にアラートが発せられます。また、VMware NSX Data Centerを活用したマイクロセグメンテーションと組み合わせることで、そのプロセスを遮断することも可能です。

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まとめ――VMwareで実現するマルチクラウド/クロスクラウドの世界へ

いかがでしょうか。ヴイエムウェアが提唱する「Any Cloud」「Any Application」「Any Device」のビジョンは、オンプレミスのデータセンターを仮想化し、複数のクラウドとのシームレスな接続、いわゆるマルチクラウド/クロスクラウドを実現する上での基本的な柱となるものです。相互接続の対象とするのはVMwareのアーキテクチャを採用したクラウドだけではありません。Amazon Web Service(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなど、異なるハイパーバイザを基盤とするクラウドに対しても、ネットワークの延伸や同一のコンソールによる統合管理を可能とします。

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IT価値創造塾では、ここまで概要を紹介してきた最新プロダクトやサービスについて、より詳細な内容を順次ご紹介していく予定です。

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