課題を解決

VDI の新たな選択肢
Horizon Cloud on Microsoft Azure の概要と活用メリット(1/3)

2020/08/21

VDI(仮想デスクトップ)はオンプレミスに構築された環境だけでなく、クラウドから提供されるDaaS(Desktop as a Service)としても利用可能です。その数あるサービスの中で注目されているのは、Windows 10やOffice 365などマイクロソフト製品と最も高い親和性をもつMicrosoft Azureから提供されているDaaSです。マイクロソフト純正のDaaSであるMicrosoft Windows Virtual Desktopと共に有力な選択肢となるVMware Horizon Cloud on Microsoft Azureについて、ネットワールドの工藤真臣氏が解説します。

株式会社ネットワールド SI技術本部 ソリューションアーキテクト課 課長 工藤 真臣 氏

株式会社ネットワールド
SI技術本部 ソリューションアーキテクト課
課長
工藤 真臣 氏

Azure上で利用可能なDaaS

オンプレミスVDI環境の課題を解決する新たな選択肢

クライアント端末ごとに行っていたデスクトップの運用コスト削減、エンドポイントセキュリティの強化、ユーザーの生産性向上などを目的として、多くの企業でVDI(仮想デスクトップ)の導入が進んでいます。

しかし、テレワークなど社員の働き方が多様化している昨今、オンプレミスのデータセンターに構築されたVDI環境では、社外からのリモートアクセスの増加によるリソースの拡張が追い付かないといった課題やOffice 365などのクラウドサービスの利用が増えたことによるトラフィックの増加など、運用上の新たなボトルネックが顕在化しています。

そうした中でVDIの新たな選択肢となっているのがクラウド上のDaaS(Desktop as a Service)を利用する方法で、マイクロソフトがAzureから提供しているMicrosoft Windows Virtual Desktop(以下、WVD)が注目されています。

WVDの最大の特徴は、Windows 10をマルチセッションで利用できる点にあります。Azure上に限定したWindows 10 Enterpriseの機能として提供されているもので、Windows10を搭載した1台の仮想マシンに複数のユーザーが同時接続することが可能です。ネットワールド SI技術本部 ソリューションアーキテクト課 課長の工藤真臣氏は、このメリットを次のように説明します。

「これまでVDI上のクライアントOSは1ユーザーのアクセスしか許可しておらず、マルチセッションで運用するためにはサーバーOSを導入する必要がありました。ただし、リソース効率は高まるものの、クライアントOSとの間でアプリケーションの完全な互換性を確保することはできません。この課題をWVDが解決します。」

信頼と実績のあるVMware HorizonをAzure上で運用

そして現在、より本格的なエンタープライズの要件に対応したDaaSを活用する手段として、VMware HorizonをAzure上で運用することが可能となりました。それがVMware Horizon Cloud on Microsoft Azure(以下、Horizon Cloud on Microsoft Azure)です。

WVDのコントロールプレーンはすべてマイクロソフトが管理・運用しています。

これに対してHorizon Cloud on Microsoft Azureでは、WVD側のサービスコンポーネントは利用せず、従来からHorizon Cloudで利用してきたVMware独自の管理コンポーネントがその代わりを担います。端的にはHorizon CloudがAzure上のWindows 10 マルチセッション環境に対応し、選択可能なOSが増えたとみることができます。

また、Azureのインフラ部分のコンポーネントについても管理コンソールからの簡単な操作により自動で迅速にデプロイされるため、RDS/VDI環境を個別に作る必要はありません。「Horizon Cloud on Microsoft Azureは、まさにVMware Horizon CloudとWVDの“いいとこ取り”をしたVDIサービスです」と工藤氏は強調します。

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