業務を止めない、ユーザーの“わがまま”に応えるVDIを実現
VMware Horizon 7は、仮想デスクトップのプロビジョニングやメンテナンスに費やしていた工数をさらに削減。シンプルかつ一貫性を持った運用管理を実現し、ユーザーの満足度を向上します。
理由1:ジャスト・イン・タイムのデリバリー
VDIの「リンククローン」と呼ばれる運用形態では、ひとつのテンプレートから各ユーザーの仮想デスクトップを効率よく作り出すことができます。しかし、以降もOSアップデートやセキュリティパッチ適用などのメンテナンスは必要で、作業時には仮想デスクトップをいったん停止(電源オフ)する必要がありました。物理PCと比べれば圧倒的に簡潔かつ短時間で作業を完了できますが、それでも仮想デスクトップが1000台以上といった大規模になると、数十分間〜数時間の停止を余儀なくされてしまします。
そこでVMware Horizon 7では、新たに「インスタントクローン」という技術を利用した、仮想デスクトップの配信をサポートしました。VMware vSphere 6.0u1以上が実装している「vmFork」を利用したもので、仮想デスクトップを停止することなく、バックグラウンドでテンプレートに対してメンテナンスを行うことができます。
- ユーザーはメンテナンス時間に影響されることなく業務を遂行でき、常に最新テンプレートを反映した仮想デスクトップを利用可能
- テンプレートのメンテナンス作業も数分程度に短縮され、IT担当者は夜間や休日などの時間を選ばずとも通常の業務時間内に作業を実施することが可能。また、ログオフによりユーザーの利用する仮想デスクトップが完全にリフレッシュされるため、セキュリティ向上にも寄与
理由2:アプリケーション・ライフサイクル管理
営業とエンジニアリングなど、部門やユーザーによって必要とするアプリケーション・スタックは異なるため、これまではそのパターンに応じてVDIのテンプレートを用意してきました。当然のことながら、テンプレートの数が増えれば増えるほど、メンテナンス作業も煩雑化することになります。
そこでVMware Horizon 7では、OS部分のテンプレートとアプリケーション・スタックを切り離し、仮想デスクトップの利用時に両者を連結する仕組みを提供します。これによりOS のメンテナンスと各アプリケーションの更新・変更を、それぞれ別々のタイミング(ライフサイクル)で実施することができます。
- ユーザーが自由にアプリケーションをインストールできる「Writable Volume」を提供することも可能
- IT部門はOS部分のメンテナンスにかかる作業を最小限に抑えることができるだけでなく、脆弱性対応のためのアップデートを集中化することにより、堅牢なセキュリティを確保することが可能。デスクトップ管理の手間を省力化しつつ、ユーザーの様々な“わがまま”に応えることができる
理由3:ハイブリッドクラウド・レディ
大規模なVDI環境を社外のデータセンターで運用する場合、社内とデータセンター間で画面転送の膨大なトラフィックが発生し、ユーザー側のパフォーマンスが低下してしまう場合があります。これを避けるためには、高いコストを支払ってより帯域幅の広い回線を契約しなければなりませんでした。
ヴイエムウェアが提供しているDaaS(仮想デスクトップサービス)の「VMware Horizon Air Hybrid-Mode」を利用すれば、VMware Horizon 7の仮想デスクトップおよびアプリケーションをHCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)上に迅速に展開し、クラウドベースの単一の制御プレーンから統合管理することが可能。 無駄なトラフィックの発生を防いで回線コストを節約しつつ、ユーザー満足度の高いエクスペリエンス(体験価値)を提供することができます。
- スマートフォン、タブレット、低価格 PC、Macなど幅広いデバイスをサポート
- IT部門のスタッフを増やすことなく、アプリケーション提供能力を増強
- ダウンタイムを最小化して、ユーザーの生産性を大幅に向上