課題を解決

延長サポート終了を迎えるVMware vSphere 5.5
無駄なく確実にVMware vSphere 6.7環境へ移行するための重要ポイント(1/2)

2020/04/08

コンテンツ提供:SB C&S株式会社

VMware vSphere 6.7へのアップグレードで知っておくべき課題

VMware vSphere 5.5のサポート終了に慌てる前に確かな計画を

VMware vSphere 5.5はすでにGeneral Supportを終了しており、さらに延長サポートにあたるTechnical Guidanceの期限も2020年9月19日に迫っています。完全なサポート終了までにあと半年の猶予もない、まさに“待ったなし”の状況です。セキュリティリスクを考えれば、すぐにでも最新バージョンのVMware vSphere 6.7へのアップグレードを行う必要があります。

ただし、焦るあまりに行き当たりばったりのアップグレードに着手するのは避けるべきです。移行段階になって思わぬトラブルに直面するほか、将来にわたる運用上のリスクを抱え込んでしまう恐れがあります。猶予がないからこそ短期間で効率的、なおかつ確実に移行を完遂するための計画を立てることが重要です。

VMware vSphere 5.5からVMware vSphere 6.7へのアップグレードには、どんな課題があるのかを、まずしっかり認識しましょう。

直接VMware vSphere 6.7にはアップグレードできない

最新のVMware vSphere 6.7にインプレースアップグレード(直接アップグレード)が可能なのはVMware vSphere 6.0以降です。すなわちVMware vSphere 5.5から直接VMware vSphere 6.7にアップグレードすることはできません。

では、今回はいったんVMware vSphere 5.5からVMware vSphere 6.0へのアップグレードを行うことにして、VMware vSphere 6.7へのアップグレードは次の機会に先送りすべきでしょうか。これは正しい選択とは言えません。VMware vSphere 6.0もすでに2020年3月12日にGeneral Supportを終了しており、Technical Guidanceに入っているからです。今からVMware vSphere 6.0を導入して2段階でのアップグレードを計画するのは、工数的にもコスト的にも無駄が多すぎます。

基盤テクノロジーは大きく様変わりしている

仮にVMware vSphere 5.5からVMware vSphere 6.7への2段階アップグレードを行うにしても、ハードウェアが対応していないケースが多々あります。そもそもハードウェア構成をそのままで仮想基盤だけをアップグレードするのは得策ではありません。VMware vSphere 5.5が主流だった当時と現在では、前提とする基盤テクノロジーが大きく様変わりしているからです。古いハードウェアを延命させる選択は、かえって将来的なコスト負担や運用負荷を増大させてしまいます。

将来にリスクを抱え込まない移行方法を検討

仮想基盤の主流はHCIへ

VMware vSphere 5.5が主流だった当時の共有ストレージを前提とするシステム構成は、今となっては仮想マシン(VM)の集約率や運用面でも効率が良いとは言えません。FC(ファイバーチャネル)によるSAN接続の共有ストレージは、設計や構成変更に高度な専門知識が要求されるとともに、更新のたびに多額のコスト負担が生じるからです。

これに対して現在の仮想基盤の主流となっているのは、SDS(ソフトウェア定義のストレージ)を生かしたHCI(ハイパーコンバージドインフラ)です。VMware vSANをベースとするHCI(HCI Powered by VMware vSAN)では、サーバとストレージを個別に管理する必要がなく、1つのプールに統合された全体のリソースを効率的に利用することが可能。処理能力が不足した場合も、単純にノードを追加するだけで対応できます。

さらに、老朽化したシステムの更新が容易になることも、将来にわたる運用負荷軽減のための大きな利点となります。具体的にはHCIに新しいノードを追加して運用を開始し、その後古いノードを取り外すだけで簡単に更新が完了します。従来のように手動でデータを移動する必要はありません。

こうしたことからVMware vSphere 6.7への移行に際しては、仮想基盤をアップグレードするだけでなく、ハードウェアも合わせて更新した方が得策です。将来的な投資を抑えつつ運用をシンプル化することができます。

システムの一時的な停止が許容される場合の移行方法

先述したように、VMware vSphere 5.5から直接VMware vSphere 6.7にアップグレードすることはできません。そこで企業ごとの業務内容やシステムの運用条件に応じた移行の最適パスを探ることになります。

既存の仮想基盤とは別にHCIなど新しい仮想基盤を準備してVMware vSphere 6.7をクリーンインストールし、そこに既存システム上で稼働している仮想マシンを移動させることが現実解となりますが、問題はその手段です。

VMware vSphere 5.5は、VMware vSphere 6.7のVMware vCenterでは管理対象外となるため、VMware Storage vMotionを使った両環境のストレージをまたいだ仮想マシンのライブマイグレーションは行うことができません。加えてVMware vSphere 5.5は、異なるVMware vCenterの管理下にある仮想マシンのライブマイグレーションを実施するVMware Cross vCenter vMotionも利用できません。

そこで、OVF(Open Virtualization Format)形式で仮想マシンのエクスポート/インポートを実施する。あるいはVMware vCenter Converterを利用して移行することが選択肢となります。ただし、これらの手法を採用した場合、システムに一時的なダウンタイムが必要となります。

おすすめ資料ダウンロード

この記事を読んだ人がよく読む記事

最新の「課題を解決」

人気の記事

関連する記事

関連する資料ダウンロード

関連するセミナー

関連情報

VMware 認定ディストリビューター情報

TOP