課題を解決

失敗例から学ぶ、正しいVDI(仮想デスクトップ)導入(2/3)

2016/07/14

様々な部門や役職に貢献するVDI

VDI導入の失敗例を突き詰めていくと、会社全体として享受できるメリットが明確化されていないことに原因があります。メリットは、働き方や部門や考え方によって異なるため、VDIの真のメリットをその部門や役職にあった言葉で伝えることで、壁を乗り越えることができます。

業務現場のメリット

例えば外回りの多い営業担当者にとって、「ノートPCの入った重いかばんを持ち歩きたくない」「自分のスマートフォンやタブレット、すぐ近くにある端末で作業したい」「ちょっとした報告や事務手続きのために、いちいち時間をかけて会社に戻りたくない」というのが本音です。VDIならこうした要望に応えることができます。

  • 外出先
    • ちょっとしたことで会社に立ち寄らずにすむ
    • 好きなデバイスを利用し、都合の良い場所で仕事できる(ネットカフェでもOK)
    • PC持ち出し申請は不要に
  • 情報へのアクセス
    • VPNなしでインターネット回線から簡単にアクセス可能
  • 情報の管理
    • 端末を持ったまま、飲み会に参加してもOK
    • 端末を紛失した場合も物損のみですむ

人事部門のメリット

社員の健全な労働環境を守ることを使命とする人事部門にとって、在宅など社外で仕事をさせることは労働強制につながる恐れがあり、安易に認めることはできません。
しかし、VDIを活用した適切かつルールに基づいたワークスタイル変革は、会社側のみならず従業員にとっても大きな幸福をもたらします。それはまた離職率の軽減や採用コストの削減にもつながっていきます。

  • ワークスタイル変革
    • 明確なルールのもと、在宅勤務を含めた柔軟な働き方を推進
    • 介護や子育てをしながらの労働を支援
  • 従業員の健全な労働環境
    • 短時間の勤務のために、わざわざ出勤しなくてすむ
    • 直行直帰を許可しているのなら、在宅勤務のルールもほとんど変わらない
    • 無駄な残業をさせないですむ
  • 離職率の軽減
    • 離職率が減ることで、補充する人材の採用コストを削減
    • 新規雇用者に対する研修・教育コストを削減

経営陣、経営企画部門のメリット

経営陣は「会社の利益を最大化する」という観点から投資を判断しています。想定されるリスクをどのように回避し、すべての従業員がもつ能力を最大限に活用することができるか――。企業経営の全体最適化のためにVDIが役立ちます。

  • 会社の利益の最大化
    • 柔軟な働き方によって会社全体の労働生産性を最大化
    • 物理PCでは実現できなかった全社最適のIT活用
    • 地震、台風、大雪などで通勤難民が生じた場合でも業務継続可能
  • リスクの把握
    • 情報をデータセンターで集約管理することで漏えいリスクを低減
    • OSの一括管理による全社的なセキュリティ強化
    • PC紛失時の情報漏えいリスクを回避

情報システム部門のメリット

デスクトップの運用効率の向上、煩雑な管理やトラブル対応における作業負荷の軽減、当然のことながらセキュリティ向上などVDIは情報システム部門にも大きなメリットをもたらします。情報システム部門は、これによって得られた余力をいかし、新規システムの企画や構築など、より付加価値の高い仕事の比重を高め、全社に貢献することができます。

  • 端末管理の効率化
    • PCの配布、故障、トラブル対応の負荷軽減とスピードアップ
    • BYODの試行
    • アプリケーションなどのマスタメンテナンスの時間短縮
  • 情報管理の効率化
    • 情報漏えいリスクの軽減
    • PC紛失時も事後対策は不要
  • 会社の方針に応じたPC環境の提供
    • オフィスのレイアウト変更や人事異動に即した対応

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