課題を解決

仮想デスクトップは高くない!〜Horizon 6の登場で十分に回収を見込める投資となった〜(1/2)

2014/07/15

サーバ仮想化に続くITインフラ改革のテーマとして、デスクトップ仮想化が注目されています。セキュリティ対策や事業継続性の強化、TCO 削減、モバイルデバイスの活用、ワークスタイル変革など、様々な側面からデスクトップ仮想化のビジネス価値が実証され、大企業のみならず中堅・中小企業でも導入が進んでいます。そうした中でヴイエムウェアは2014年6月19日、「仮想デスクトップは高くない ~仮想デスクトップの最新動向を学ぶ~」と銘打ったプライベートセミナーを開催しました。
次のページではセミナーの講演資料をご案内しております。

EUC製品の最新バージョン「Horizon 6」とエンタープライズモバイル管理「AirWatch」の最新動向

EUC製品の最新バージョン「Horizon 6」とエンタープライズモバイル管理「AirWatch」の最新動向

デスクトップ仮想化に対する関心の高まりを受け、今回のプライベートセミナーには、業界や規模の大小を問わず、様々な企業のIT部門やビジネス部門から100名を超える参加者が集まりました。
まずは「VMwareで実現するエンドユーザーコンピューティング(EUC)最新情報」と題するセッションに、システムエンジニアリング本部の奥野木敦氏が登壇。今年4月に発表されたEUC製品の最新バージョン「VMware Horizon™ 6」ならびに、2月に買収を完了したAirWatchのモバイルデバイス管理およびコンテンツ管理ソリューションの解説を行いました。

Horizon 6が新たに提供する最大の価値として、奥野木氏が挙げたのが「コスト削減」です。「従来からのVDI(Virtual Desktop Infrastructure)に加え、RDS(Remote Desktop Service)型のデスクトップとアプリケーションをサポートし、適材適所で仮想デスクトップインフラを最適化することで、ライセンスコストとハードウェアコストを削減します」と奥野木氏。同様に新たにサポートされたvSAN(Virtual SAN)は、サーバ内蔵のハードディスクを束ねて共有ストレージとして利用可能とするもので、「これまでVDIの導入時に高い比率を占めていたストレージコストを削減できます」と話します。

一方、AirWatchについて強調したのが、単なるMDM(Mobile Device Management)を超えた包括的なエンタープライズモバイル管理のあり方です。

「企業が配布あるいはBYODで利用しているモバイルデバイスのセキュリティを担保するとともに、既存システムとの統合によって業務生産性を向上するデバイル管理とワークスペース管理をSaaSで提供し、管理者の方の管理負荷を下げながら、今後の多様なワークスタイルを支援します」と奥野木氏は話します。

適材適所で仮想デスクトップインフラを最適化

この5年間で導入コストは半分以下に 〜仮想デスクトップは現実的な選択肢となった〜

続いて登壇した東日本営業部の矢吹洋介氏は、「仮想デスクトップのコスト最適化を考える」と題するセッションで、コストを主な観点とした仮想デスクトップ実装方法の最新動向と、その最適化の様々なパターンを紹介しました。

ここ数年で仮想デスクトップの導入は、かなり現実的な選択肢になってきました。「5年前には1ユーザーあたり30~40万円のコストを費やしていたのが、現在では10~20万円と半分以下に低下しています」と矢吹氏は話します。サーバの性能向上とVMware vSphere®の進化によって仮想デスクトップの統合率が向上したことに加え、コスト削減に寄与するHorizon Viewの機能が充実してきたことが、その背景にあります。
なかでも矢吹氏が強調したのが、「vSAN」「Server VDI」「RDSH(Remote Desktop Session Host)」

「vCenter Operation Manager for View」という4つの機能です。先の奥野木氏のセッションでも触れたように、vSANはサーバ内蔵のSSDやハードディスクを利用したスケールアウト型ストレージとして、コスト削減に大きく寄与します。あるサーバメーカーのECサイトでハードウェアの購入コストを見積もってみたところ、「GB単価では63%低価格、IOPS単価では75%低価格になるという、圧倒的なコスト削減の結果を得られました」と矢吹氏は話します。

次のServer VDIは、仮想デスクトップOSとしてWindows Serverを個々に提供する仕組みです。デスクトップエクスペリエンス機能を有効にすれば、Windows ServerであってもクライアントOSと変わらない操作性を得ることが可能。これにより、仮想デスクトップ環境でWindows 7/8などクライアントOSを利用する際に必ず購入しなければならなかった、VDA(Virtual Desktop Access)ライセンスを削減できるのです。
「500人以上の大規模なユーザー環境で5年間にかかるコストを比較した場合、通常のVDIに比べてServer VDIは、1500万円以上のコスト削減を実現できる可能性があります」と矢吹氏は話します。

年々、VDIの導入が現実的になっている

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