課題を解決

VMware NSX Hybrid Connect が実現する真の仮想基盤のLift & Shift(2/3)

2019/02/13

仮想基盤移行の課題を解決するVMware NSX Hybrid Connectとは

仮想基盤の移行で直面するさまざまな課題を解決すべく、工藤氏が提唱するのがVMware NSX Hybrid Connectを活用する方法です。

ヴイエムウェアは、クラウドを含めた複数のデータセンターをまたぎ、アプリケーションの可搬性とインフラストラクチャのハイブリッド化を実現するアーキテクチャーとしてVMware HCX(Hybrid Cloud Extension)を発表しました。現在、このアーキテクチャーはVMware HCXサービスとしてSaaS化され、VMware on IBM CloudやVMware Cloud on AWSなど、vSphereベースのパブリッククラウドに実装されています。さらにヴイエムウェアはこのVMware HCXサービスと同じ機能を持つソフトウェア製品もリリースしました。すなわちそれがNSX Hybrid Connectです。

「オンプレミス向けのソリューションがVMware NSX Data CenterのEnterprise Plusの一部として提供されており、CPU単位あるいは25VM単位のサブスクリプションでライセンスを購入し、仮想基盤のクラウド移行で活用することができます」(工藤氏)

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NSX Hybrid Connectでできること

具体的にどうやってクラウド移行の課題を解決するのか、NSX Hybrid Connectを活用することで得られるメリットを俯瞰してみましょう。

まずは2つのデータセンターをまたいで仮想基盤を移行する際のネットワークのポータビリティの実現です。

「NSX Hybrid ConnectはIPアドレスを維持したまま移行するL2延伸をサポートしています。加えて専用線などの特別な回線を必要とせず、既存のWAN回線をそのまま有効利用してVMを移行できるWAN最適化、L2延伸によるアプリケーションの遅延を最小にする近接ルーティングといった機能を提供します」(工藤氏)

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次にVMのポータビリティの実現です。

「vSphere Replicationの技術を応用したバルクマイグレーションと呼ばれる機能が提供されており、システム停止時間を最小限に抑えつつ大量のVMを効率的に移行できます。また、どうしても停止できないワークロードについてはvMotionによる移行も可能です」(工藤氏)

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さらに、仮想マシンとネットワークのポータビリティをすべてVMware vCenterから管理することが可能となります。仮想基盤の移行時のみならず、導入後も別途VMware NSXのライセンスを追加購入することなくL2延伸およびvMotionの操作をvCenterから一元的に行うことができるのです。

「ここで特に重要なポイントは、NSX Hybrid Connectは移行元対象を選ばないことです。2018年9月にサポートが終了した vSphere5.5にも対応し、最新バージョンのvSphere6.5、6.7環境へのVM移行を行うことができます」(工藤氏)

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