課題を解決

わかる VMware Horizon 〜クライアント環境の当たり前を変える仮想デスクトップ〜(5/6)

2020/06/20

画面転送プロトコルの改善

今まで画面転送プロトコルといえば、画面遷移の激しい動画、CADなどはカクカクして使いものにならない印象があったかもしれません。また、アクセス端末側の解像度とアクセス先の解像度によっては、アクセス端末側でウィンドウにスクロールバーが出てしまったりして、使い勝手が悪い印象も多いとお伺いします。

現在はそういった問題点を解決するために改善された画面転送プロトコルが開発されています。それがPCoIPや Blast Extremeというプロトコルになっています。こちらはリッチコンテンツにも対応したUDPとTCPを併用する画面転送プロトコルです。
先ほど挙げた動画やCADといった今まで不向きと思われていた用途にも充分に対応することが可能なものです。

例えば、インターネットサイトの様々なメディアタイプの動画/音声を効率よく再生することが可能ですし、メディアタイプによっては動画・音声をアクセス端末にリダイレクトしシンクライアントでレンダリングすることで描画効率を向上するという機能も提供することが可能です。

また、遅延にも非常に強いプロトコルです。仮想デスクトップ化をすると、データセンターなどにデスクトップ環境を集めることになりますので、そこからネットワーク的に離れた場所からのアクセスも多くなると想像されます。こういった場合にも、ストレス無く操作ができるように開発されています。我々もデモをお見せする際に、カナダにあるデスクトップにアクセスをして、非常に遅延の大きい環境でも問題なく操作ができることをお伝えしています。

先ほど挙げたウィンドウサイズについても、自動調整をおこない、常に使いやすいデスクトップ環境を提供します。分かりやすい例を挙げると、タブレット型端末を縦向きで利用していて、途中で横向きで利用する場合に、縦と横のサイズが変わってしまいますが、この場合もこのプロトコルの機能により、自動調整してリサイズします。

こういった形で画面転送プロトコルも改善されてきており、今までと変わらない操作環境を提供することができるようになってきています。

統合率の向上

やはり、デスクトップの仮想化で一番懸念されるのは初期導入コストです。我々も最初にお話をする際には、物理PCを購入する場合と比べて、初期導入コストについてはメリットが出にくいとお伝えしています。たとえシンクライアント化しても、シンクライアント端末を新規導入するコストは掛かりますし、仮想デスクトップ環境構築のためのサーバやストレージも新規または追加導入が必要となる場合があり、今までのクライアント環境の単純リプレースの場合の導入コストと比較すると高く感じると思います。

しかしながら、それは物理PCを単純に買い換えた場合の導入コストと比較した場合であり、仮想デスクトップの導入により、従来の物理PCの買い替えでは得られないようなメリットを得ることができることを考慮する必要があります。これまでのシンクライアントソリューションでは、運用管理負荷をコスト化して計算すれば、5年で投資対効果があるといったようなものでしたが、やはり企業にとって、5年間というのは非常に長く、導入を決定する際の障壁になりがちでした。もちろん、運用管理のコスト化を行うことは非常に大切ですが、ヴイエムウェアはユーザの生産性向上などのメリットを含めて、会社全体のメリットを視野に入れて検討して初めて本来のコスト削減ができると考えます。我々は今までのPC購入費などをお聞きし、運用管理コストまで含めたアセスメントをさせていただき、おおよそ2年目くらいで物理PC環境の場合と比較して、投資対効果を得られる状態になってきています。

図7.クライアントPC200台を仮想化した場合のアセスメントシート結果

とはいえ、物理PCを購入する場合と比べて、仮想デスクトップを導入する場合の初期導入コストの差が大きければ、いくらメリットがあったとしても導入が難しい状態には変わりありません。そのため、我々はそのコスト差をいかに0に近づけるかといったところをお手伝いすることができます。

初期導入コストの差をなくす最も重要なポイントは統合率です。1台の物理サーバ上にいくつデスクトップを載せることができるかは、大きくコストに影響する部分です。この値が高ければ高いほど物理サーバの購入費が減り、ひいてはデータセンターの費用、電力コストを削減することが可能になります。

仮想デスクトップにおける現在の平均的な統合率の値は、1:80です。1台の物理サーバ上に80台のデスクトップを稼動させています。もっと統合率の高いお客様では140台以上のデスクトップを稼動させている実績もあります。特殊なハイスペックなサーバを利用しているわけでもなく、一般的な1Uもしくは2Uの2CPUマシンでこの数字を実現しています。

これはサーバの仮想化技術で培った技術により実現されています。また、クライアント環境はだいたい同じようなOSで、同じようなアプリケーションで業務をしていることが多いため、メモリなどの部分で共通化できる部分が多く、これが統合率を高める一因になっています。また、先述の新しいウィルス対策の仕組みなどにより、さらに統合率を高めることが出来る状態になってきています。
こういった技術により、物理PC購入の場合に比べて、初期導入コストの差を非常に小さくすることができるようになり、導入コスト面においても充分に期待に応えられるようになっています。

以上のことから、現在の仮想デスクトップは検討し得るソリューションであることがお分かりいただけたかと思います。では、実際に導入するために、どのようなことを考えれば良いのでしょうか。

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