ウイルス対策のIO負荷軽減とセキュリティ維持
仮想デスクトップに適したアンチウィルス運用
VDI環境でもウイルス対策は欠かせませんが、各仮想デスクトップに個別にアンチウィルスエージェントを導入した場合、始業時などウイルススキャンが一斉に動作し、ストレージに過大なI/O負荷を発生させてしまいパフォーマンスが落ちる恐れがあります。
この課題を解決するため、VMware HorizonではGuest Introspectionという仕組みを提供しています。具体的にはハイパーバイザー層でインターセプトしたファイルをセキュリティVMと呼ばれるVMがウィルススキャンを一手に行うことができます。これによりストレージへのI/O負荷を軽減し、VDI環境全体の軽快な動作を維持します。
なお、Guest Introspectionに対応したアンチウィルスとして、トレンドマイクロ、マカフィー、カスペルスキー、シマンテック、ビットディフェンダーといったエコシステムパートナーがエンジンを提供しています。
さらなるコストの削減と複雑性の低減
ヴイエムウェアではVMware Horizonにおける複雑な管理を軽減し、ユーザー体験の向上を図るため、インスタントクローン、VMware App Volumes、VMware User Environment Managerのソリューションを、JMP(Just-in-Time Management Platform)テクノロジーと呼びます。ユーザーのプロファイル管理を簡素化しつつ、リアルタイムのアプリケーション配信、超高速なデスクトッププロビジョニング、状況に応じたポリシーの管理を可能とします。また、JMPテクノロジーの適用範囲をサーバOS(サーバVDI)にも拡大するほか、公開デスクトップ/アプリケーションの運用管理に特化したJMPテクノロジーのパッケージとしてVMware Horizon Apps も新たにリリースしています。
【基礎編】と【一歩踏み込んだ活用編】の2回にわたって紹介してきたVMware Horizonの各製品は、オンプレミスのみならずパブリッククラウド(VMware Horizon Cloud)でも利用が可能であり、ぜひ導入をご検討ください。
本記事についての詳細や関連情報は、次の資料もご覧ください。
資料「仮想化ステップアップ教室2017 セミナー講演資料
【ここまできる!】 Horizonについて一から十まで伝授 !」
本資料では、本記事で紹介した内容について、詳しく解説しています。