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HCIのメリットをあらゆる企業に提供する 2ノードvSAN導入のススメ (1/2)

2018/11/29

現在の仮想環境が抱えている「コスト」「運用」「拡張性」といった課題を解決する統合基盤としてハイパーコンバージドインフラストラクチャ(以下、HCI)に対する期待が高まっています。しかし、小規模企業にとってHCIは多くの場合オーバースペックとなってしまうため、導入には高いハードルがありました。この“常識”を覆したのがヴイエムウェアの2ノードvSANであり、ソフトバンク コマース&サービスの稲葉直之氏が、そのメリットと導入のポイントについて語りました。

ソフトバンク コマース&サービス株式会社 MD本部 技術統括部 第3技術部1課 稲葉 直之
ソフトバンク コマース&サービス株式会社
MD本部 技術統括部
第3技術部1課
稲葉 直之 氏

HCIのコア技術として進化するVMware vSAN

昨今、HCI環境に対する企業の認知と人気が急速に高まっています。最近ではハードウェアのリプレース案件に際して、ユーザの側から「HCIで提案して欲しい」といわれるほどです。

具体的にユーザがHCIのどんなところにメリットを感じているのかというと、大きく「コスト」「運用」「拡張性」の3点に集約されます。

既存のITインフラにおけるコスト面のネックとなっていたのは、システム構成の冗長化です。SPOF(単一障害点)を排除するという観点からその必要性は理解しながらも、リソースを十分に活用できず、多くの無駄が生じることが問題視されてきました。次の運用面の課題は”属人化”です。既存のITインフラに対する新たな設備投資が、ストレージに明るい限られた人材の負荷をさらに増大させてしまうのです。そして拡張性では、慢性的な容量不足を抱えつつも既存の物理サーバの仮想化が困難なケースが少なくありません。これらの課題を「HCIで解決できるのでは」という期待が高まっているのです。

そして、このHCIのコア技術としてヴイエムウェアが提供しているのがVMware vSAN™です。2018年8月27日に米国ネバダ州ラスベガスで開催された「VMworld 2018」において、その最新動向が紹介されました。

同イベントに参加したソフトバンク コマース&サービス ICT事業本部 第3技術部1課の稲葉直之氏がまず注目したのは、現在最新のvSAN6.7update1に関するアナウンスです。「クラスタのクイックスタート」や「メンテナスモードのチェック機能」、「キャパシティレポートの改善」など、vSANをより簡単、かつ効率的に使用するための機能が追加されています」と稲葉氏は話します。さらに、その先に向けて、開発が進められているVMware vSAN βで、データプロテクションと呼ばれるバックアップ機能のほか、VDI(仮想デスクトップ)の運用時に不可欠となるプロファイルデータなどをVMware vSAN上で保管するファイルサービス機能などの実装が計画されていることにも注目。稲葉氏は、「これまでのVMware vSANは、外付け共有ストレージを代替する手段という位置づけにありました。これらの新機能の拡充によりVMware vSANは、今後SDDC(Software-Defined Data Center)の実現を支える統合的なデータ管理の基盤に発展していくと考えられます」という見解を示します。

小規模環境でも導入しやすい2ノードvSAN

上記のようなVMware vSANの将来を見据えつつ、先に述べた「コスト」「運用」「拡張性」の3つの課題解決を可能とするHCIのソリューションとして、稲葉氏が検討を勧めるのが「2ノードvSAN」という選択肢です。

これまでHCIは、「小規模環境では使えない」とされてきました。最小構成でもホストサーバが3台となり、加えてそれらを接続する10ギガビットイーサネット(GbE)スイッチが必要とされるからです。中堅・中小企業にとって、オーバースペックとなってしまうケースは珍しくありません。

まさにこの“常識”を覆したのが、2ノードvSANなのです。「2ノードvSANは、文字どおり2台のホストサーバで構築できる、小規模企業にも最適なHCI構成となります」と稲葉氏は強調します。厳密には3台の物理サーバを用いる点は変わりないのですが、そのうちの1台は管理用の仮想アプライアンスであり、既存のVMware vSphere®環境をそのまま流用することができます。また、2台のホストサーバを直結することで、10GbEスイッチは不要となります。

もちろん、2ノードvSANといえども決して妥協の産物ではありません。10GbEスイッチを使わないとなれば、「HCIの最大のメリットである拡張性まで失われてしまうのではないか」という疑問が生じるところですが、これに対して稲葉氏は「ホストサーバに空きスロットがあればスケールアップの容量拡張が可能です。また3台目以降のホストサーバを追加するスケールアウトについても、10GbEスイッチを追加導入と、所定の手順を踏まえることで簡単に追加することができます。ソフトバンクC&Sではこれら手順はすでに検証済みですので、安心してください」と不安を払拭します。

また、2ノードvSANが単一障害点を抱えてしまう心配もありません。「そもそもVMware vSANは基本的に単一障害点が存在しないよう構成されています。VMware vSANのデータは常に同期されており、一方にノード障害が発生した場合でも、もう一方のノードで稼働を継続できます。さらに言えば、仮にVMware vCenter Serverに障害が起こったとしても、VMware vSANに格納されている仮想マシンが停止することはありません」と稲葉氏は話します。

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