課題を解決

物理構成WANの課題を3つのアプローチで解決 ~クラウド活用の拡大に伴いSD-WAN時代が始動~(1/3)

2019/10/09

クラウド活用が拡大する中で、各企業がこれまで運用してきたWANに回線のひっ迫や管理負荷の増大など、さまざまな課題が顕在化しています。そうした中で関心が高まっているのがSD-WAN(ソフトウェア定義による広域ネットワーク)です。その代表的なソリューションである「VMware SD-WAN by VeloCloud」は、複数の拠点と本社を相互に結ぶネットワークを仮想化することで、WAN環境全体の柔軟かつ高度なコントロールを実現します。VMware SD-WAN by VeloCloudが具体的にいかなる方法で課題を解決し、高品質で快適なITサービスを実現していくのか。ネットワールドの相浦 裕子 氏が解説します。

株式会社ネットワールド SI技術本部 インフラソリューション技術部 ネットワークソリューション課 係長 相浦 裕子 氏株式会社ネットワールド
SI技術本部
インフラソリューション技術部
ネットワークソリューション課
係長
相浦 裕子 氏

既設のWANが抱える課題と解決

クラウド活用の拡大に伴いWANの課題が顕在化

全国に支店や工場、研究所などを展開している企業は、それらの拠点をどのようなネットワークで接続しているのでしょうか。

一般的に見られるのは、本社(データセンター)内のサーバをプロキシとして利用するWAN接続です。各拠点と本社の間をアクティブ/スタンバイ構成のインターネット回線で相互接続し、IPsec-VPNによりセキュアな通信を担保します。この従来型のWANを本コンテンツでは「物理構成WAN」と呼ぶことにします。

物理構成WANで各拠点のユーザーがインターネットにアクセスする場合、いったん本社を経由することが基本的な考え方となります。メールを送受信する場合も同様で、本社側に設置されたMicrosoft Exchange Serverなどのメールサーバを常に経由します。

しかし、クラウドサービスの利用が拡大してきた今、この物理構成WANにさまざまな課題が顕在化してきています。ネットワールド SI技術本部 インフラソリューション技術部 ネットワークソリューション課 係長の相浦裕子氏は、このように話します。

「これまでMicrosoft Exchange Serverを使ってきた多くの企業が、現在ではOffice 365に移行しています。また、クラウドベースの仮想デスクトップ(DaaS)やビデオ会議などのサービスを利用する企業も増えています。これに伴いひっ迫しているのが、本社からインターネットに抜ける回線です。当然のことながら、各拠点と本社間の通信トラフィックも急増しています。各企業は回線の本数を増やしたり、帯域幅を増強したりしているものの、対症療法的な継ぎはぎの対策では追い付かなくなってきているのが実情です」

物理構成WANをSD-WANに置き換える

上記の課題に対して、相浦氏がフォーカスするのが「VMware SD-WAN by VeloCloud」です。WANを構成するインターネットを含む複数の回線を仮想的に統合し、各拠点から本社へのアクセスのほか、SaaSベースのアプリケーションや各種クラウドサービスの利用を最適化するSD-WAN(ソフトウェア定義の広域ネットワーク)の仕組みです。

「既設の物理構成WANをSD-WAN に置き換えることが、ネットワールドとしての新たな提案です」と語る相浦氏は、VMware SD-WAN by VeloCloudを用いた課題解決に向けて、次の3つの柱を示します。

  1. 拠点間接続の通信経路の最適化
    現状では1つしかないインターネットに抜ける通信経路を、SD-WANを活用することで他の経路も利用できるようにする。
  2. 拠点間接続の回線品質の最適化
    各拠点と本社の間を結んでいるアクティブ/スタンバイ回線の品質を向上する。
  3. 特定アプリケーション通信の快適化
    業務上で重要なアプリケーションの優先制御を実現する。

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