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【VSAN導入事例】ウツエバルブサービス株式会社 様

2016/09/30

社内のすべての基幹系業務システムを
VMware Virtual SANを採用した仮想基盤に移行。
大幅なダウンサイジングと省コストに加え
ビジネスの変化に柔軟なシステム環境を構築

「旧システムではハイスペックのストレージ製品が多数使われていたので、かなりの移行コストを覚悟していたのですが、VMware Virtual SANでは旧構成より高性能で、しかもローコストで新しいシステムが実現できました」

ウツエバルブサービス株式会社 総務部 情報管理グループ 守家 崇行 氏
ウツエバルブサービス株式会社
総務部 情報管理グループ
守家 崇行 氏

導入前の課題

  • 社内に散在するシステムの集約・統合による省コスト化
  • インフラ運用管理負荷の軽減および管理ツールやプロセスの標準化
  • ビジネスの持続的な成長を支える情報基盤の刷新・構築

導入効果

  • VSANを使った新たな仮想基盤により、ハードウェアを従来の約4分の1に削減し、データセンターなどのコストも大幅にカット
  • 移行前のストレージ群を上回るスペックを、非常に安価な投資で実現
  • オールフラッシュ ストレージによって、きわめて高いI/O性能、レスポンスを可能に
  • 運用管理担当者の負荷を大幅に低減し、ビジネスに貢献するシステム提案などにリソースをシフト

新たなビジネス開拓の基盤としてサイロ化した社内システムを統合

ウツエバルブサービスは創業以来、国内の主要電力会社を顧客に原子力発電所などのバルブのメンテナンスを手がけてきました。しかし、2011年以降は東日本大震災による原子力発電所の運転停止を受け、バルブ保守に関する技術を生かした新たなビジネス領域の開拓に着手。こうした取り組みの中で課題となったのが、新たな成長を支えるITインフラ刷新、また合理化、効率化です。総務部 情報管理 グループリーダーの守家崇行氏は、当時を振り返りながら次のように語ります。
「従来は業務部門からの要請に応じて、そのつど必要なシステムを導入してきました。しかし、震災を契機にIT投資も先々の新たな事業を見据えたスケジュールと予算計画の中で進めることがより強く求められるようになり、ITそのものにも新たな事業を支援する柔軟性が求められています」

同社では2008年に、VMware vSphereによるサーバ統合およびドメイン統合を実施。それ以降は社内のデータセンター内で運用を行ってきましたが、2011年の大震災で大きな打撃を受け、外部のデータセンターに移行して運用を再開したものの、将来の災害に備えたシステム運用基盤の抜本的な刷新は継続課題となっていました。その選択肢の1つとして、まず検討対象となったのがクラウド移行です。

「クラウド移行の概算見積もりを取ってみたところ、導入費用に関しては期待通りの削減効果が確認できましたが、導入後5年間の運用コストという観点で見ると、オンプレミスと比較して目立ったメリットがないことがわかりました。さらにクラウドへの移行の手間や構築の工数まで含めた結果、全体の予算が3倍くらいに膨れ上がるため、改めてクラウド以外の方法を検討した結果、VMwareのVSANでのストレージコスト削減がオンプレ環境最適化の施策として候補に挙がってきたのです」(守家氏)

省コスト性と拡張性に優れたVSANの採用を決定

ウツエバルブサービスがVSANに着目した理由は、当初からの要件だった省コスト性と柔軟性を兼ね備えている点にありました。「これまで煩雑だったサーバ導入やリプレース管理をシンプル化することができ、運用後の拡張にも柔軟に対応できる点に期待していました」と、守家氏は当時を振り返ります。

仮想ストレージは業務の必要に応じた追加や変更が容易なので、今後さまざまな新しい事業にチャレンジする同社にとって、迅速かつ容易なスケールアウトが可能なVSANは最適の選択でした。また、仮想マシンごとにサービスレベルがポリシーベースで設定でき、その作業もvSphereと共通の管理画面から行えるため、限られた人数でも負荷が少なく、高度な運用管理が実現できる点も大きなメリットとなります。

「さらに最先端のテクノロジーという面でも、VSAN以外のストレージ提案は旧システムのハードウェア構成だけを変えたような内容だったのに対して、VSANのオールフラッシュアーキテクチャでの提案は当社の要件を十分に満たし、かつ旧システムの導入時よりも投資金額を抑制することができ、従来をはるかに上回る性能を実現する斬新な提案でした。旧システムには高価なストレージ製品が多数使われていて、かなりの移行コストを覚悟していたので、このコストパフォーマンスの高さは非常に魅力的でした」(守家氏)

大幅なダウンサイジングとコスト削減、管理品質の向上を同時に実現

社内に無数に点在していたシステムを仮想化して、VSANを採用した新たな仮想基盤に移行した結果、現在のサーバ台数は全社向けの基幹系業務システムで10台、その他のシステムで約20台となっています。守家氏は「VSANを採用した基盤とネットワークだけにまとめたので、移行前はデータセンターのラック2台がいっぱいだったのが、ハーフラック1台ですべて収納できるようになりました。単純にハードウェア台数やコストで見ると、移行前の4分の1まで削減できたことになります」と成果を語ります。

コストやシステム規模の圧縮効果に加えて、システム管理の効率化も特筆すべきメリットです。以前は社内に個々のシステムが散在しているため、担当者がたまたま現場に足を運んだ際に、管理画面のアラートを発見して驚くことも珍しくありませんでした。それが今回のVSANを採用した基盤の導入に伴って、VMware vSphereによる仮想基盤上にシステムを統合した結果、標準化された単一の管理画面から、全システムの稼働状況を一目で把握できるようになりました。このため、管理工数の面でも管理者のストレスといった面でも大幅に負担が軽減され、期待通りの効率化が実現できました。

また、社内の全業務システムを移すとあって、今回は従来から稼働しているOracleデータベースも移行作業の対象となりました。ここでもVirtual SANの高速なスナップショットおよび復元機能が、スムーズな移行作業に貢献したといいます。

「運用は2名体制ですが、これまでは日々のメンテナンスやトラブル対応に追われて、システム提案や改善といった付加価値の高い業務まで手が回らないことが大きな悩みでした。これからはさまざまなデータの分析など、より自社のビジネス成長に貢献できる取り組みを情報システムの視点で進めていきたいと考えています」(守家氏)

ビジネスの要請に応える柔軟性がVDI導入などの可能性を開く

2016年7月には、一部の物理サーバを除くすべてのサーバおよびストレージがVirtual SAN上に移行を完了。守家氏は「今回は非常に大規模なシステム移行にもかかわらず、現在まで1件の問題も発生することなく作業が進んでいます」と高い安定性を評価します。

安定性だけでなくシステムのレスポンス向上や、業務の変化に応じたスケーラブルな構成変更が可能になり、同社が目指す新たなビジネス領域の開拓と成長に向けた情報基盤がいよいよ立ち上がりました。

「実際、今回の移行作業においても、急遽データベースのメモリーや容量を変更して欲しいという要請が社内からありましたが、すぐに対応できました。情報システム部門として業務の現場の要望に自信を持って迅速に応えられる土台作りができたと思っています」

最近は各現場に直接出向いての業務が増えたこともあり、今後はセキュアで機動性に富んだモバイルワーク環境を提供するためにも、VMware AirWatchを使ったエンタープライズモビリティの実現や、VMware vRealize Operationsによるより高度な運用管理にも積極的に取り組んでいきたいと抱負を語る守家氏。新たな成長分野を求めて歩みを続けるウツエバルブサービスを、VMwareのソリューションが力強くサポートしていきます。

図:VSANを使ったウツエバルブサービスの新たな仮想基盤

図:VSANを使ったウツエバルブサービスの新たな仮想基盤


お客様情報

会社名
ウツエバルブサービス株式会社
WEBサイト
http://www.utevs.co.jp/
概要
1969年、ウツエバルブ株式会社のメンテナンス部門を分離し、バルブサービス株式会社として発足。原子力および火力発電所、石油化学プラントなどのバルブ、管などのメンテナンス工事や製品、部品の販売を通じて、施設および設備の安定的な稼働に寄与する専門家集団として社会的な貢献を果たしてきた。2011年の東日本大震災によるエネルギー政策の変化に対応し、地域除染を始めとする福島復興事業や、バルブを分解することなく運転状態のデータから経年変化状況を診断する高付加価値技術の導入など、高い技術力を生かした新たなビジネス分野への挑戦を続けている。
導入製品/サービス
  • VMware Virtual SAN
  • VMware vSphere

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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