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【HCI Powered by vSAN導入事例】
田中電機工業株式会社 様

2018/12/03

老朽化した仮想基盤のリプレースを機にHCI Powered by vSANを導入
社内システムでの成功事例を武器にソリューション展開を加速

「VMware vSANのシェアは今後ますます高まっていくと考えられます。すなわちSIベンダーとしての立場からも、VMware vSANの成功事例を先行して自ら作っておくことが、今後のソリューション展開の武器となります」

田中電機工業株式会社 コンピュータ事業部 技術統括部 第2グループ 係長 村上 彰吾 氏
田中電機工業株式会社
コンピュータ事業部
技術統括部
第2グループ
係長
村上 彰吾 氏
田中電機工業株式会社 コンピュータ事業部 技術統括部 第2グループ 中野 稜悟 氏
田中電機工業株式会社
コンピュータ事業部
技術統括部
第2グループ
中野 稜悟 氏

導入前の課題

  • 既存の仮想基盤を構成しているハードウェアが老朽化
  • CPUやメモリ、ディスク容量などのリソース不足の問題も顕在化
  • 若手エンジニアのインフラ構築および運用スキルの強化

導入効果

  • VMware vSANの健全性チェック機能で互換性や設定の不備を事前に確認しながら効率的に仮想基盤を構築
  • 共有ストレージが不要となったことでシステム構築作業を簡素化
  • 自動的にデータの冗長化が図られトラブル時のデータ損失を防止

仮想基盤の構成するハードウェアが老朽化

2019年に創業90周年を迎える田中電機工業は、電気機器・設備の修理・製作・販売に始まり、電気制御盤や電子機器の設計・製作、電気配線、計装工事などの幅広い電機事業を手がけています。そして現在、田中電機工業がビジネスの柱の一つとしているのがコンピュータ事業です。「オフィスまるごとソリューション」をスローガンに、ITのライフサクル全体をカバーするコンサルティングサービス、システム構築サービス、プロダクツ提供サービス、保守・運用支援サービスを提供しています。

当然、社内のIT環境の整備も怠ることはできません。同社 コンピュータ事業部 技術統括部 第2グループ 係長の村上彰吾氏は、「お客様にITシステムを販売する以上、さまざまなソリューションやテクノロジーを、まず社内で実証・実践する必要があります。また、近年は農業分野などグループ会社が増えてきたという実務的な理由もあり、業態の多様化に柔軟に対応できるインフラづくりを重視しています」と話します。

そうした中で注力してきたのが、インフラ仮想化の取り組みです。2007年に当時のVMware®Infrastructure 3をいち早く導入。業務で必要とされる仮想サーバを短時間で用意できる体制を整えました。その後もVMware vSphere®の継続的なバージョンアップを通じて、仮想基盤の機能強化を図りながら現在に至っています。

ただ、この仮想基盤を構成しているホストサーバや共有ストレージなどのハードウェアにも経年による老朽化が避けられません。CPUやメモリ、ディスク容量などのリソース不足の問題も顕在化していました。

分断していたストレージの管理をVMware vCenterに一本化

上記のような課題から仮想基盤のリプレースを検討する中で、田中電機工業が新たなコア技術として注目したのがSDS(Software-Defined Storage)のVMware vSAN™です。「弊社のお客様の間でもハイパーコンバージドインフラ(HCI)に対する関心が急速に拡大しており、さまざまな案件で必ずといってよいほど問い合わせを受けています。最適なHCIを実現するための具体的な手段として、社内でVMware vSANの構築・運用ノウハウを蓄積する必要がありました」と村上氏は話します。

こうして2018年1月、田中電機工業はVMware vSANの導入を決定しました。もっとも一口にHCIを実現するソリューションといっても、世の中には数多くのベンダーの製品が存在しています。そうした中で田中電機工業は、どのような理由からVMware vSANを選定したのでしょうか。村上氏は次にように語ります。

「まず仮想基盤のユーザーの立場から、VMware vSANは長年使い慣れたVMware vSphereのアーキテクチャーと非常に親和性が高い点を評価しました。特にこれまで専用ツールを用いて分断していたストレージの管理をVMware vCenter®に一本化できるのは大きな魅力でした。また、VMware vSphereの信頼性・安定性はお客様の間でもすでに定評のあるところとなっており、VMware vSANのシェアは今後ますます高まっていくと考えられます。すなわちSIベンダーとしての立場からも、VMware vSANの成功事例を先行して社内で作っておくことが、今後のソリューション展開の武器となります」

新人の研修を兼ねたインフラ構築の過程から明らかになったVMware vSANのメリット

田中電機工業が導入したVMware vSANをベースとした新たな仮想基盤(HCI Powered by VMware vSAN)は標準的な3ノード構成によるもので、2018年6月にインフラ構築を開始し、同年9月より運用を開始しました。

導入から本番稼働まで3か月ということで、かなり時間を要していると思われるかもしれませんが、これは「研修を兼ねて、あえて入社1、2年目の新人にインフラ構築のすべてを任せました」(村上氏)という理由によるものです。

同社 コンピュータ事業部 技術統括部 第2グループの中野稜悟氏は、「新人にとって社内の仮想基盤はもともと当たり前に存在するものでしたが、今回はその構築を最初から学べるまたとない機会となりました。届いたサーバを開梱して設置することから始まり、ネットワークの接続・設定、VMware vSphereの導入、VMware vCenter Serverの設定、VMware vSANの導入、仮想マシンの立ち上げ、バックアップサーバの設定、旧環境からのデータ移行など、インフラ構築の手順を一つひとつ実施していきました」と話します。

そうした中で明らかになったのが、VMware vSANの次のようなメリットです。

まずシステム構築の大きな手助けとなったのが、VMware vSANによる健全性チェックの機能です。「ハードウェアの互換性をはじめ、環境構築に不足しているドライバや設定の不備、起こっているエラーなどを視覚的にわかりやすく確認できます。前もってヴイエムウェア主催のハンズオンセミナーを受講して操作を理解していたこともあり、実際のシステム構築でもすぐに利用することができました」と中野氏は話します。

また、共有ストレージが不要となったことで、システム構築作業そのものも大幅に簡素化されました。「従来の共有ストレージはファームウェアをバージョンアップするだけでも2~3時間を要し、仮想基盤で使えるようになるまでに丸1日かかることがありました。この作業が一切不要となるのです。VMware vCenterからディスクグループを設定するだけで準備が完了し、作業時間は半分以下に短縮されます」と中野氏は評価します。

業種を選ばず幅広い企業にVMware vSANを提案

VMware vSANをベースに刷新された田中電機工業の仮想基盤には、各事業部門のファイルサーバをはじめ、ユーザー認証(Active Directory)サーバ、WSUS(Windows Server Update Services)サーバ、メールサーバ、プロキシサーバなどが集約され、現在まで安定した稼働を続けています。

この成果を踏まえて村上氏は、「社内には止められない重要業務を担っているPCも数多くあります。そこで今回刷新した仮想基盤にVMware Horizonを導入し、これらの物理PCをVDI(仮想デスクトップ)に移行することで可用性を高めることも検討しています」と話します。同時に「お客様に自信をもっておすすめできるHCIの構築・運用ノウハウを全社的に蓄積できました」と語り、業種を選ばず幅広い企業に向けてVMware vSANの提案を加速していく考えです。

 

田中電機工業様システム構成


お客様情報

お客様名
田中電機工業株式会社
WEBサイト
http://www.tanaka-elec.co.jp/
概要
1929年(昭和4年)に田中電機工業所として創業以来、一貫して電気関連事業に携わってきた。創業当初は、電気機器・設備の修理・製作・販売を事業の中心としていたが、顧客の要望や社会の進展に対応して業務を拡大し、現在では、電気制御盤や電子機器の設計・製作をはじめ、電気配線、計装工事なども手がける。さらにはIT革命に即応したコンピュータの販売・保守・ソフトウェア開発などの業務も併せ行っている。
社員数
276名(2018年3月31日現在)
導入環境
  • VMware vSphere
  • HCI Powered by vSAN

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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