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【CAD VDI導入事例】澁谷工業株式会社 様

2015/09/15

3D CADを駆使する機械設計者の作業環境をGPU仮想化機能のvDGAを活用し、 VMware HorizonでVDI化。

「3D CADの動作は、マシンに搭載されたGPU(グラフィックスカード)の処理能力に大きく依存します。VMware Horizonが有するvDGAの技術によって、仮想環境に移行することができました」

永井 英次 氏
澁谷工業株式会社
取締役
永井 英次 氏
石森 学 氏
澁谷工業株式会社
情報・知的財産本部
経営情報システム部 主事
石森 学 氏
三崎 北斗 氏
澁谷工業株式会社
情報・知的財産本部
経営情報システム部
三崎 北斗 氏

 

 

導入前の課題

  • 従前のブレードPC方式のシンクライアント環境ではハードウェア台数の集約が不十分
  • ユーザのデスクトップ環境の運用管理に多大な負荷
  • 3D CADの高負荷アプリケーションの動作性能を損なわず利用できるシンクライアント環境の模索

導入効果

  • ハードウェアが集約され、従前と比べスペースを半分程度に節約
  • 1台のノートPC端末から2D CAD環境、3D CAD環境、通常業務環境といった、複数用途を利用可能に。設計者が利用する端末台数が削減され、机上の作業環境も改善。
  • 3D CADの稼働率が向上し、ライセンスの範囲内で有効活用
  • 個々のデスクトップの管理工数を削減

ブレードPC方式で抱えていた運用管理の課題
VDIソリューション適用の検討開始

1931年に清酒メーカー向けの燃焼装置などの製造販売会社として創業した澁谷工業は、その後、清涼飲料やアルコール飲料、化粧品、医薬品などを製造するボトリングシステムへと主力事業をシフトさせてきました。ボトリングシステムとは、容器洗浄・充填・キャッピング・ラベリングなどを自動化するもので、澁谷工業は現在その国内シェアの約60%を占めるトップメーカーとなっています。
この成長の背後にあるのは、絶え間ない品質の追求です。同社の取締役であり情報・知的財産本部 経営情報システム部の部長を務める永井英次氏は、次のように話します。
「日本のお客様は、海外のお客様と比較しても非常に高レベルの品質を要求されます。そのお客様の要求に応えていくためには、常にボトリングシステムを改良・改善し続ける必要があり、機械設計のウエイトは非常に大きくなります」 そこで澁谷工業が注力してきたのがCADシステムの環境整備です。
2010年頃には管理性の向上を目的に、ブレードPC方式によるシンクライアント化を実施しました。ただ、この方式はクライアント環境のセンター側への集約化こそ実現しましたが、ブレードとユーザが1対1で紐づけられた関係そのものは物理ワークステーションと変わりません。同社 情報・知的財産本部 経営情報システム部 主事の石森学氏は、そこに残された課題を次のように話します。
「結局、マシン台数を削減できるわけではなく、サーバサイドでもかなりの設置スペースを占有していることから、今後の増設にも制約がありました。」
こうした経緯から澁谷工業は、2012年に入って既存のブレードサーバの一部に更新時期が迫ってきたことを機に、新たな方式の検討を開始しました。そこで着目したのが、VDI(仮想デスクトップ)です。

GPUを仮想化するVMware Horizonの vDGA機能
Horizonの安定性、操作性も評価

しかし、最初に検討した他社製品によるVDIソリューションは導入に至りませんでした。CADのオペレーションにとって最も重要なグラフィックス処理で、期待するパフォーマンス要件を満たせなかったのです。VDIへの移行は、いったん持ち越しとなってしまいました。
澁谷工業におけるVDI導入がふたたび動き始めたのは2014年のこと。きっかけとなったのが、VMware Horizonとの出会いでした。VMware Horizonに実装されたvDGA(Virtual Dedicated Graphics Acceleration)と呼ばれるテクノロジーを高く評価したと永井氏は話します。
vDGAは、NVIDIAのハードウェアグラフィックカードを仮想マシンから直接アクセスできるようにし、物理ワークステーションとも変わらない動作を実現するための技術です。NVIDIAのグラフィックカードを6枚搭載したブレードサーバを導入することで、ハードウェアの集約も可能になります。
「もともと業務系システムでVMware vSphereを利用してきた経緯があり、その安定性や操作の容易さも高く評価していました。同じ技術の延長線上で利用できるという安心感もあり、VMware Horizonの採用を決定しました」(永井氏)

設計者の作業環境を改善するとともに デスクトップ環境の管理性も飛躍的に向上。
3D CAD自体の稼働率も向上し、ライセンスを有効活用

VMware Horizonの導入によって、機械設計者の作業環境は大きく改善されました。 「1台のノートPC端末から、2D CAD環境も3D CAD環境も、どちらの作業も行えるようになりました。もちろん、業務システムにアクセスして事務処理を行うことも可能です。用途ごとに複数の端末を使い分けなければならなかった不便は解消され、机上の作業スペースも広くなり、ずいぶん快適になりました」(永井氏)
一方、運用側の立場から、「個々のデスクトップの管理性も飛躍的に向上しました」と話すのは、石森氏です。
「VMware Horizonでは、管理画面から各VMのうち、どれが使用中で、どれが利用可能なのかといった状態を一目で判断できます。これは、ITリソースの有効活用を進める上で非常に重要です。ハードウェア台数そのものも従前の半分くらいにまで集約され、管理工数も削減されています」
更に、石森氏は3D CADライセンスの有効活用についても付け加えます。
「CADマシンの利用状況が把握できるようになったことで、フローティングライセンスのように利用している3D CADマシンの余剰分も明らかになり、これまで3D CADを利用できていなかった多くの設計者にも環境を提供することができるようになりました。3D CAD自体もライセンスの範囲内で最大限活用できるようになったことも大きなメリットです」(石森氏)
また、先行して業務系システムでのVMware vSphereの導入に携わってきた同社 情報・知的財産本部 経営情報システム部の三崎北斗氏も、「サーバ仮想化からVDIまで一貫性をもったVMwareの統合的なソリューションに大きな可能性を感じました」と話します。

機械設計者から業務部門のユーザに枠を広げ
全社デスクトップのVDI化を目指す

一部の機械設計者はブレードPC方式のシンクライアントを利用していますが、澁谷工業では、サポート期限満了にともなうハードウェア更新のタイミングで、これらのユーザをVDIに移行していく考えです。
さらに、澁谷工業は機械設計者のみならず業務部門のユーザまで枠を広げ、ゆくゆくは全社のデスクトップ環境をVDI化するという構想を描いています。
「まだテスト段階ですが、徐々にVDI移行に踏み切るべく準備を進めています」と三崎氏。「導入メリットの高いと思われる外出の多い営業系の社員を中心にVDI化し、外出先でもいつでもどこでも自身のデスクトップ環境を利用できるようにし、営業の業務生産性の向上も実現できると考えています」と永井氏は具体的なプランを示し、あらゆるエンドユーザのIT利用環境を刷新していく考えです。

【VDI導入事例】澁谷工業株式会社 様


お客様情報

企業名
澁谷工業株式会社
WEBサイト
http://www.shibuya.co.jp/
業種
製造業
企業概要
創立以来の「カスタマー・ファースト」を貫き、顧客企業のニーズに合わせてパッケージングプラントをターンキーで提供するビジネスを主体とする。手がける領域は、ボトリングシステムから製函包装システム、物流搬送システム、製薬設備システム、再生医療システム、エンジニアリング、生産管理システム、洗浄設備システム、環境設備システム、農業設備システム、食品加工システム、レーザ加工システム、ウォータジェット加工システム、水素ガス切断加工システム、半導体製造システムおよび医療機器まで幅広い。
導入製品
VMware Horizon View Standard Edition

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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