導入事例

【導入事例】 株式会社ロゼッタ 様

2019/02/21

複数のデータセンターに分散していたインフラを
VMware vSANの2ノード構成によって安価に統合
シンプルなストレージ環境により運用負荷を軽減

「VMware vSANは3ノード以上の大規模構成が一般的で、コスト負担が大きいというイメージがありましたが、2ノード構成なら当社のような小規模な環境でも導入できることがわかりました」

株式会社ロゼッタ 情報システム本部 執行役員 CIO 濵﨑 秀樹 氏
株式会社ロゼッタ
情報システム本部
執行役員 CIO
濵﨑 秀樹 氏
株式会社ロゼッタ 情報システム本部 インフラ管理部 マネージャー 東 耕輔 氏
株式会社ロゼッタ
情報システム本部
インフラ管理部
マネージャー
東 耕輔 氏
株式会社ロゼッタ マーケティング本部 マネージャー 三重野 隆史 氏
株式会社ロゼッタ
マーケティング本部
マネージャー
三重野 隆史 氏

導入前の課題

  • 社内システムで利用していた物理サーバの仮想集約
  • データセンターに分散していたサーバコストの最適化と運用負荷の削減
  • 事業継続対策としての耐障害性と可用性の向上

導入効果

  • 3カ所のデータセンターを1カ所に集約し、データセンターのコストを大幅に削減
  • VMware vSANのシンプルなストレージ環境による耐障害性の向上と運用負荷の軽減
  • VMware vSphere環境と同じ標準管理ツールのVMware vCenterを使った一元的な運用管理
  • バックアップの負担が3分の1に減り、契約の一本化で支払いの事務手続きも軽減

物理サーバで分散運用されていた社内システムの仮想化集約

「我が国を言語的ハンディキャップの呪縛から解放する」を企業ミッションに掲げ、AIによる自動翻訳システムの開発や幅広い専門分野の翻訳受託サービスを展開するロゼッタ。法人向けに特化した翻訳ビジネスを手がける同社は、2017年11月にプロ翻訳者に匹敵する最大95%の精度を実現した自動翻訳サービス「T-4OO(ティー・フォー・オーオー)ver.2」をリリースしています。マーケティング本部 マネージャーの三重野隆史氏は「T-4OOは、医薬・化学・機械・IT・法務・金融など約2,000の専門分野ごとにチューニングされた専用データベースにより、用途に最適化された自動翻訳を提供します。その精度の高さが評価され、現在はさまざまな業種の2,000社以上にお客様にご利用いただいています」と語ります。

この「T-4OO」が市場で高い評価を受け、同社は近年急速に自動翻訳事業を拡大しており、すでにグループ全体で140名近くの従業員が在籍しています(2018年2月末時点)。しかし、彼らの日常業務を支えるグループウェアやWebサーバなどの社内システムは、これまで外部のデータセンターを利用して物理サーバで運用されていました。この点について、情報システム本部 執行役員 CIOの濵﨑秀樹氏は次のように語ります。

「急速に自動翻訳事業が拡大してきたこともあり、社内サーバを整理するタイミングがなく、複数のデータセンターに老朽化した物理サーバが点在したままになっていました。こうした環境はコストの増大につながるだけでなく、いつ障害が発生して停止してもおかしくない状況でした」

そこで同社は物理サーバを仮想集約し、3カ所に分散していたデータセンターを1カ所に統合することを決断。情報システム本部 インフラ管理部 マネージャーの東耕輔氏は「コスト削減と運用負荷の軽減に加え、事業継続対策としての耐障害性と可用性の向上を目指し、インフラを再構築することにしました」と説明します。

安価に仮想化環境が構築できる2ノード構成のVMware vSANを採用

ロゼッタでは当初、新たな仮想化環境はサーバと共有ストレージの組み合わせた一般的な構成を想定していました。ところが、2018年2月に取引のあるベンダーからVMware vSANを用いたHCIを提案されたことから再度検討。2ノード構成のvSANによって、より安価なコストで仮想化環境を構築できることを知り、採用を決めました。

「vSANについては3ノード以上の大規模構成が一般的で、コスト負担が大きいというイメージがありました。ところが2ノード構成なら、当社のような比較的小規模な環境でも導入でき、サーバの運用コストを現行以下に抑えられることがわかりました」(濵﨑氏)

導入の前段階では、ベンダーが提供する診断ツールを用いてシミュレーションを実施。複数のデータセンターに分散している物理サーバのワークロード、CPUの負荷、パフォーマンスなどを分析して、2ノードvSANでインフラ統合ができることを確認。コストとスペックのバランスを考えながら、CPU、メモリー、ストレージなどのサイジングを実施しました。その後は2018年4月から新たなvSAN環境の構築をスタートし、7月以降で業務に影響の少ないシステムから順次移行を進めました。

使い慣れたVMware vCenterによる新たな仮想化環境の一元管理が可能

新たな仮想化基盤は、2台のラックサーバを10Gbネットワークで直結した2ノードvSANで構成し、ノード障害用のWitnessサーバを加えた3台で運用されています。vSANのキャッシュSSDは1ノードあたり400GB、ディスクの実効容量は2ノード合わせて8TBとしました。

vSAN上の仮想マシンは5台で運用し、仮想マシン上ではグループウェア、社内用Webサーバ、人事系のシステムなどが稼働しています。今後、現在は物理サーバ上で運用しているActive Directoryサーバを、2019年3月までにvSAN上に移行して仮想化する計画です。

vSANベースのHCI環境によって物理サーバを仮想集約したことで、インフラの管理レベルは格段に向上し、障害にも強い可用性を確保することができました。

「10年以上にわたって老朽化した物理サーバを修理しながら使ってきただけに、今回のプロジェクトによってサーバ運用のコストを削減できただけでなく、故障や障害に対する心理的な負担も解消されました」(東氏)

また3カ所のデータセンターを1つに集約したことで、データセンターコストも大幅に削減されています。これは単純にラックスペースのコストが下がっただけではなく、HCIによって管理対象の機器も最小化することができ、消費電力が低減したことによるものです。このほかにもバックアップ作業は3カ所から1カ所に減り、契約の一本化で支払いの事務手続きの手間も軽減されています。

さらに、vSANの導入後も従来と変わることなく標準管理ツールのVMware vCenterで運用できることはメリットだといいます。「仮想マシンやリソースの管理で使っていたvCenterが継続して利用できるので、新たに勉強し直す必要もなく、負担が増えることはありませんでした」と東氏は評価します。

さらなる事業の拡大に向けてRPAの検証基盤としても利用を検討

ロゼッタでは今後の課題の1つとして、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を使った新たな採用プロセスの検証基盤としてのvSAN活用を考えているといいます。「当社では、インターネットの求人サイトに人材募集の記事を定期的に配信しています。現在は毎回の更新作業を人力で行っていますが、こうした作業はRPAに代行させることで自動化できます。この検証環境として、HCIの仮想化基盤を利用できるのではないかと考えています」と濱崎氏は語ります。

2ノードvSANによって現行のコストを維持しながら、シンプルな仮想化基盤を構築したロゼッタ。この新たなインフラは、同社の翻訳サービスの進化にもますます大きな貢献を果たしていくはずです。

図:ロゼッタが構築した2ノード構成のvSAN環境

図:ロゼッタが構築した2ノード構成のvSAN環境

 


お客様情報

お客様名
株式会社ロゼッタ
WEBサイト
https://www.rozetta.jp
概要
創業以来、一貫して機械翻訳の研究開発に取り組み、2004年には翻訳支援ツール「TraTool」、2006年にはAI型の自動翻訳サービス「熟考」をリリース。また、2017年1月にリリースした顧客企業別のテイラーメイド自動翻訳システム「T-4OO」は、高精度の機械翻訳として高く評価されている。
導入環境
  • VMware vSAN

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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