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【HCI Powered by vSAN導入事例】
大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社 様

2018/10/26

全国各地の施設に分散していたサーバを
データセンターのHCI Powered by vSANに統合し
無駄のないリソース活用を実現

「広域ネットワークの刷新とHCI Powered by vSANを用いたサーバ統合基盤の構築により『俊敏性』『柔軟性』『堅牢性』を向上。今後の拠点拡大にも機動的に対応できるITサービスの体制を整えることができました」

大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社 経営管理本部 情報システム部 部長 田中 淳 氏
大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社
経営管理本部
情報システム部
部長
田中 淳 氏
ハイブリィド株式会社  シニアマネジャー 松田 幸裕 氏
ハイブリィド株式会社
シニアマネジャー
松田 幸裕 氏

導入前の課題

  • 各施設のサーバやネットワーク回線/機器は単一構成のため障害による業務停止が懸念
  • 施設ごとにサーバを設置することによるコストの増大
  • 拠点拡大にあわせた迅速なITシステムの展開が困難

導入効果

  • 障害発生時も業務システムを停止させない堅牢な構造を実現
  • 無駄なくリソースが活用されることによるコスト削減
  • ノード追加のみのシンプルな作業で仮想インフラを容易に拡張

施設ごとに分散するサーバに潜在していた業務停止リスク

江戸下町の風情をモチーフとした日本初の温泉テーマパーク「大江戸温泉物語」を東京お台場にオープンしたのは2003年3月のこと。その後も大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツは積極的な拡大戦略を進め、今では全国にホテル・旅館30か所、温泉テーマパーク4か所、日帰り温浴施設1か所、アミューズメントパーク1か所(それぞれ2018年8月1日現在)のチェーンを展開しています。

ただ、こうしたビジネスの急成長とともに顕在化してきたのが、ITシステムに関する課題です。同社は拠点ごとにサーバを設置して基幹業務システムを運用していたのですが、サーバをはじめネットワーク回線やネットワーク機器もすべて単一構成です。各拠点にIT要員が配置されているわけでもなく、本社(東京)から駆け付けるのも困難で、万一の障害発生による業務停止が懸念されていました。

同社 経営管理本部 情報システム部の部長を務める田中淳氏は、「従来のサーバおよびネットワーク環境は、耐障害性、セキュリティ、運用面などあらゆる観点から多くの問題を潜在的に抱えていました」と振り返ります。同社は今後もチェーンを拡大していく構えにあるだけに、もはやこの問題を放置することはできませんでした。

新サーバ統合基盤に求めた3つの重要ポイント

こうして必然的に求められたのがデータセンターへのシステム統合です。大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツのITパートナーとして情報システム部と一体となってシステムの設計・構築・運用を担ってきたハイブリィドのシニアマネジャーである松田幸裕氏は、新しいITインフラを構築するにあたり特に重視した、次の3つのポイントを挙げます。

第1は「俊敏性」です。サーバ仮想化技術を活用し、必要なときに、必要なVM(仮想マシン)の起動やスペック増強を迅速に行える環境を前提とし、既存の物理サーバからの容易なシステム移行および将来のプラットフォーム間(異なるハイパーバイザー間も含む)での柔軟なシステム移行を可能とするPtoV(物理サーバから仮想サーバへの移行)/VtoV(仮想サーバから仮想サーバの移行)の仕組みを求めました。

第2は「柔軟性」です。移行対象のサーバが確定しておらず、新たな統合基盤のサイジングも困難な状況にあるため、初期導入時は最小ノード構成からスタートし、後から容易にノードを拡張できる仕組みを必要としました。

第3は「耐障害性」です。SPOF(単一障害点)を排除し、いずれかの機器に障害が発生した場合でも業務停止を避けることができる環境を条件としました。あわせて障害発生時に問題個所を迅速に特定することができ、管理者にアラートを送付するなど、可用性をさらに高めるための仕組みを求めました。

そして最終的に導入に至ったのが、兼松エレクトロニクス(KEL)より提案されたHCI(ハイパーコンバージドインフラ)であるHCI Powered by vSANに統合管理ツールのVMware vRealize® Operations Manager™を組み合わせたサーバ統合基盤です。

「HCIの動向に2015年頃から関心を持っており、VMware vSAN™についても2016年11月に開催されたvFORUMで改めて注目しました。昨今はさまざまなベンダーからHCIのソリューションが登場していますが、HCI Powered by vSANはハイパーバイザーのVMware vSphere®にしても、管理コンソールのVMware vCenter Server®にしても、基盤を構成するすべての要素が良い意味で“枯れて”いて豊富な実績があり、安心感が高いことが選定の決め手となりました」と、松田氏は話します。

そして田中氏もまた「私たち情報システム部は『業務を理解しているITスペシャリスト集団』を目指し、可能な限りインフラの構築や初期設定、運用を自社メンバーで行えるスキルを持ちたいと考えています。HCI Powered by vSANはこの基本方針に合致した、非常に使い勝手のよいサーバ統合基盤であると判断しました」と評価しています。

成功要因は広域ネットワークの刷新を含めた事前準備

大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツは、基幹業務システムをデータセンターの新サーバ統合基盤に移行すべく、2017年夏に3ノード構成のHCI Powered by vSANを導入しました。

並行して、サーバ集約によるアプリケーションのレスポンス最適化を図るため、業務アプリケーションの改修を進めました。その後、同年の秋から冬にかけて、全国各地の施設やコールセンターとデータセンターとつなぐ広域ネットワークの刷新と合わせて、業務システムの新サーバ統合基盤への移行を段階的に実施しました。「サーバ統合は運用管理を一元化するなど大きなメリットをもたらしますが、一方で足元のネットワークにトラブルが発生すると、その影響がすべての拠点に波及するというリスクも高めます。HCI Powered by vSANを用いた新サーバ統合基盤は、今日に至るまで大きなトラブルを起こすことなく安定した稼働を続けています。最大の成功要因は、この万全な事前準備にあったと考えています」と松田氏は話します。

なお、同社が導入したHCI Powered by vSANのハードウェアプラットフォームとして用いられているのはVMware vSAN Ready Node(推奨構成)として提供されているDell EMC PowerEdgeサーバです。大容量のキャッシュSSDを搭載して優れたI/O性能を発揮するのが特長で、「KELから提案された構成は、コストパフォーマンスの観点からも満足できるものでした」と松田氏は話します。

こうして新サーバ統合基盤の本番運用を通じてその信頼性とパフォーマンスを確認した後、同社はすぐさまHCI Powered by vSANに新たに2ノードを追加。現在は周辺アプリケーションの移行を進めている過程にあります。

「単純にノードを追加するだけで本当に基盤を拡張することができるのか。最初は少し不安もありましたが、ほとんど手間をかけることなくスムーズに作業は完了。HCIならではの利便性と拡張性を実感しました」と松田氏は話すとともに、「今後の拠点拡大にも機動的に対応できるITサービスの体制が整いました」と強調します。

さらに、今後に向けて同社は基幹業務システムの再構築やアプリケーションの強化を含め、全国の施設を訪れる顧客に対して、より良いサービスやエクスペリエンス(体験価値)を提供するための施策を推進していく計画です。

「従来のようなクラウドか、オンプレミスかといった二者択一ではなく、お客様情報などのセキュリティをオンプレミスで確保しつつクラウド的な運用を可能とするHCI Powered by vSANという新たな選択肢が増えたことは、業容が急速に変化していく我々のような企業にとって非常にありがたいことです。適材適所の観点で個々のシステムの特性を見極めながら、この武器を最大限に活用していきたいと思います」と田中氏は話し、ビジネスを支えるITのイノベーションに臨んでいます。

 


お客様情報

お客様名
大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社
WEBサイト
http://corporate.ooedoonsen.jp/
概要
日本初の温泉テーマパーク「大江戸温泉物語」で得たノウハウを活かし、全国の温泉・温浴関連施設の経営・活性化事業を展開。「温泉に入られた時の抜群の快適さ・居心地の良さ」を提供し、「この価格でこんなにいいサービスなら、また来たいね」とお客様に思っていただけるようなコストパフォーマンスの高さを徹底した「大江戸モデル」で、シニア層を中心に継続的に高い支持を獲得している。
導入環境
  • VMware vSphere
  • HCI Powered by vSAN
  • VMware vRealize Operations Manager
ITパートナー
導入パートナー

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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