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【HCI Powered by vSAN導入事例】
オークラ情報システム株式会社 様

2018/06/12

ホストコンピュータ上で運用してきた
基幹業務システムのオープン系サーバへの移行を機に
グループに向けたITサービス基盤をVMware vSANで刷新

「各ホストサーバの内蔵ディスクをVMware vSAN™によって束ねたことで、外付け共有ストレージを導入したのと同様の仮想インフラ運用が可能となり、以前では数時間を要していたホストサーバをまたいだvMotionの処理をわずか数分に短縮しました」

オークラ情報システム株式会社 システム支援部 課長   須佐美 昭仁 氏
オークラ情報システム株式会社
システム支援部
課長
須佐美 昭仁 氏
オークラ情報システム株式会社 システム支援部 係長 渡邉 昌平 氏
オークラ情報システム株式会社
システム支援部
係長
渡邉 昌平 氏

導入前の課題

  • 大倉工業グループに提供するITサービスの可用性向上
  • ハードウェアのメンテナンス時の停止時間の短縮
  • サーバに障害が発生した際の迅速な復旧

導入効果

  • 仮想インフラを構成するホストサーバの1台に障害が発生しても業務継続が可能
  • ホストサーバをまたいだVMの移動(vMotion)を数時間から数分に短縮
  • 単純なノード追加のみで仮想インフラを容易に拡張

各ホストサーバの内蔵ディスクを束ねてハイパーコンバージドインフラを実現

オークラ情報システムは、ポリオレフィンフィルムや木質建材、液晶用光学フィルムの有力メーカーとして知られる大倉工業株式会社のIT部門が分社独立する形で1992年に創業しました。「時代の半歩先を見て新たな分野へ。ニーズを掴み、課題に挑戦するエンジニア集団」というスローガンを掲げ、大倉工業グループ全体のシステム開発および運用を担っています。さらに、長年にわたり蓄積してきた製造や流通に関するノウハウを活かし、事業の多角化とともにグループ以外の外部企業に向けたITサービスの展開にも注力。地域VAN(付加価値通信網)サービスや調剤薬局向けパッケージソフトの開発・販売などにもビジネスを拡大しています。

そうした中で2017年に立ち上がったのが、大倉工業グループに向けてホストコンピュータ上で運用およびサービス提供している基幹業務システムをVMware vSphere®ベースとしたオープン系の仮想インフラへ移行するというプロジェクトです。同社 システム支援部の課長である須佐美昭仁氏は、「ハードウェアのメンテナンス時に業務システムの停止を伴わず、万一障害が発生した際にも早期復旧が可能な堅牢かつ可用性の高いサーバインフラが求められていました」とその背景を語ります。

また、この新しい仮想インフラには、グループウェアやWebセキュリティサーバ、ロードバランサ、業務システムなどのVM(仮想マシン)が稼働している既存の仮想インフラも統合し、運用管理を一本化することを目指しました。

これを実現する基盤テクノロジーとして着目したのが、仮想インフラを構成する各ホストサーバの内蔵ディスクを束ねて共有ストレージを構成し、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)を実現するVMware vSANです。

4台のホストサーバで構成されたVMware vSAN環境を導入

実はオークラ情報システムでは、すでに数年前からVMware vSANに対して強い関心を持っていました。「2011年にヴイエムウェア主催のセミナーでVMware vSANの前進である当時のVMware vSphere® Storage Appliance™を知ったのが、ストレージ仮想化に興味を持ち始めたきっかけです」と渡邉氏は振り返ります。ただ、この時点ではコストや仮想化技術に関する社内の習熟度の観点から、導入は時期尚早と判断していました。

しかし、2017年に入って状況は大きく変わりました。「単純にCPUの処理能力を比べてもオープン系サーバはすでにホストコンピュータを大きく上回っています。大倉工業グループの約2,000名のユーザーが利用する基幹業務システムを仮想インフラに移行しても、十分に運用に耐えられるという手応えを掴んでいました。また、社内的に新規投資のめどが立ったことも追い風となり、基盤刷新への機は熟しました」と渡邉氏は語ります。

こうした経緯によりに導入されたのは、4台のホストサーバから構成されたVMware vSAN環境です。
「共有ストレージを用いた仮想インフラの場合、そのストレージに障害が発生すると紐づけられたすべてのVMに影響が及び、ITサービスが停止してしまう恐れがあります。これに対してVMware vSANを用いた仮想インフラであれば、仮にホストサーバの1台に障害が発生した場合でも残りのサーバでITサービスを継続または短時間で復旧することが可能であり、安心感は大きく高まりました」と須佐美氏は語ります。

SSDの高性能が存分に発揮され、システムのレスポンスは以前よりも向上

2018年8月を目標としてオークラ情報システムでは、既存システムをVMware vSANをベースとした新仮想インフラに順次移行を進めている段階にあります。移行を予定しているゲストサーバは全28システムで、そのうち約3割のシステムが移行を終えて本番稼働を開始しています。

VMware vSAN環境の導入にあたった同社 システム支援部 係長の渡邉昌平氏は、「これまで経験したことのなかったストレージ仮想化ということで、最初は緊張して臨みましたが、実際のインフラ構築はエラーを起こすこともなくあっさり終わりました。『これだけで本当にいいの?』と拍子抜けしたほどです」と語ります。

加えて性能面においてもVMware vSANは期待を上回る効果を発揮しています。「当初心配していたI/O性能もまったく問題ありませんでした。むしろ内蔵ストレージに組み込んだSSDの高性能が存分に発揮され、移行を終えたシステムのレスポンスは以前よりも大幅に向上しています」と渡邉氏は評価します。

さらに特筆すべきがシステム運用の改善効果です。各ホストサーバの内蔵ディスクをVMware vSANで束ねたことで、外付け共有ストレージを導入したのと同様の仮想インフラ運用が可能となり、以前では数時間を要していたホストサーバをまたいだvMotionの処理をわずか数分に短縮したのです。「これまではホストサーバのOSの入れ替えやハードウェアのメンテナンスなどを行う際にどうしてもITサービスを停止する必要があり、大倉工業およびグループ会社のユーザーに対する事前通知やスケジュール調整、結果報告などに大変な手間をかけていました。すべてのシステムの移行が完了すれば、ようやくこの苦労からも解放されそうです」と渡邉氏は語ります。

こうして見えてきた成果を踏まえつつ、オークラ情報システムは今後に向けてこの統合基盤のさらなる拡張を進めていく考えです。「2019年度に1台、さらに2020年度にも1台、ホストサーバの増設を予定しています。単純にノードを追加するだけで容易に仮想ストレージの拡張を図ることができるVMware vSANのメリットを最大限に生かし、より満足度の高いITサービスをユーザーに提供していきます」と渡邉氏は強調します。

須佐美氏もまた「ノード追加にあわせて仮想インフラ全体の俯瞰的な監視とプロアクティブな運用管理を実現するVMware vRealize® Operations™ のほか、中長期的な視点ではVDI(仮想デスクトップ)をターゲットにVMware Horizon®の導入も検討していきたい」という構想を示すなど、オークラ情報システムは社是とする「時代の半歩先」を見据えたITサービスの基盤整備を推進しています。

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お客様情報

お客様名
オークラ情報システム株式会社
WEBサイト
http://www.ois92.co.jp
概要
顧客のニーズに合わせたソフトウェア開発をはじめ、システムの管理・保守およびネットワーク構築など幅広いITサービスを提供している。また、パッケージソフトの分野でも調剤薬局向け在庫管理システム「薬VAN(くすりばん)」の約2000店舗、調剤薬局向けの錠剤鑑査システム「鑑査レンジ」の約1200店舗など多数の導入実績を誇る。大倉工業グループのシステム開発および運用管理を担ってきた経験から、特に製造や流通に関して卓越したノウハウを蓄積していることが特長だ。
導入環境
  • VMware vSphere
  • HCI Powered by vSAN

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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