IT価値創造塾

VMware®

中堅・中小企業の仮想化からクラウドまでをナビゲートします。

【サーバ仮想化/VDI導入事例】
医療法人社団 日本鋼管福山病院 様

2018/01/17

長期にわたって高度医療を支えるサーバ&デスクトップ環境を
VMware vSphereとVMware Horizonで仮想化して刷新
ユーザーの利便性向上とTCO削減を両立

「私たちが求めたのは、ハードウェアのライフサイクルから脱却してシステムの運用をそのまま維持しつつ、保守管理コストを削減することです。これを実現する最適な仮想化のソリューションとしてVMware vSphere®とVMware Horizon®に着目しました」

医療法人社団 日本鋼管福山病院 地域連携部 地域連携室 花岡 秀光 氏
医療法人社団 日本鋼管福山病院
地域連携部 地域連携室
花岡 秀光 氏
医療法人社団 日本鋼管福山病院 企画管理部 システム室 室長 阿部 一成 氏
医療法人社団 日本鋼管福山病院
企画管理部 システム室 室長
阿部 一成 氏
医療法人社団 日本鋼管福山病院 企画管理部 システム室 水本 洋 氏
医療法人社団 日本鋼管福山病院
企画管理部 システム室
水本 洋 氏

導入前の課題

  • ハードウェアのライフサイクルに依存した短命なシステム
  • 電子カルテをはじめ院内に40台近い部門サーバが乱立
  • クライアント端末のトラブル対応やメンテナンスの負荷が運用側に集中

導入効果

  • ハードウェアを更新してもシステムの運用をそのまま維持
  • サーバ仮想化により物理サーバを4台のホストに集約・統合
  • クライアント端末をVDI化して運用負荷を軽減

サーバ仮想化からVDIまで一貫した使い勝手の良さを重視

もともと日本鋼管(現JFEスチール)福山製鉄所の保健センターとして開設された歴史を持つ日本鋼管福山病院は、年々増大する地域の医療ニーズに応えるため、診療科の拡充、病床の増床、施設の増改築を重ねてきました。2002年にはJFEスチール本体から独立し、新たに設立した医療法人による独立採算制の病院運営を開始。現在では標榜診療科16科、許可病床数236床を擁する地域の中核病院となっています。

同院のこの医療活動を支える文字どおりのライフラインとなっているのがITシステムですが、そこにはひとつのボトルネックがありました。それはEOS(サポート終了)に関する問題です。物理サーバをはじめとするハードウェアの保証期間は一般に5年程度しかなく、EOSのたびに多数の機器の更新を余儀なくされ、多大なコストが発生してしまいます。

どうすればこの問題を回避し、システムのライフサイクルを伸ばすことができるか――。院長からも「最低でも8年以上は使い続けられるシステムを作ってほしい」と強く求められた中で、同院が検討を開始したのが仮想化技術の活用です。

同院 地域連携部 地域連携室の花岡秀光氏は、「ハードウェアが変わってもシステムの運用をそのまま維持し、保守管理コストを下げられること。同時に冗長化の仕組みを導入し、24時間365日止まらないインフラを実現できること。この2点を解決する手段として仮想化に着目しました」と話します。

まずはサーバ仮想化とクライアント端末のVDI(仮想デスクトップ)化に的を絞り、各ベンダーが開催するセミナーに参加して情報収集を開始。PoC(概念実証)を通じてさまざまな仮想化ソリューションを比較した結果、サーバ仮想化からVDIまで一貫した使い勝手の良さを重視してVMware vSphereならびにVMware Horizonの導入を決めました。

高精細な医療画像の読影端末もVDIに移行

同院が導入したVMware vSphereならびにVMware Horizonは、2017年5月から本番稼働を開始しました。

電子カルテから医事会計、看護支援、リハビリ、健診、調剤、栄養管理など、基幹システムおよび部門システムサーバのほとんどを仮想化基盤へ移行し、具体的には4台のホスト(物理サーバ)に約70台のVM(仮想マシン)を統合しています。また、一部の特殊用途のPCを除いて院内のクライアントのVDI化を推進。現在では外来窓口に設置した会計/受付待ち番号表示のサイネージを含め、8台のホスト上で計397台の仮想デスクトップを稼働させています。

例えばX線写真やMRI、CT、内視鏡など医療画像の読影を行う端末もすべてVDI化しています。医療用の高精細モニターへ表示するには一般的なモニターとは異なる画面のリフレッシュレートに対応する必要があり、画像データそのものも大容量となるためネットワークのデータ転送レートなど入念な検証が必要でしたが、物理環境やシャウカステンでの投影と変わらない高精度の読影を可能としています。実際、診療室では40インチの4Kモニターを利用し、X線写真を3枚並べて表示しています。

casestudy-nkfh-01

もっとも、仮想基盤の導入にまったく苦労がなかったわけではありません。花岡氏は困難だった点としてサーバのサイジングを挙げ、「導入する企業側にも仮想化に関するある程度の技術力が必要とされますが、信頼のおけるパートナーのサポートを得ながら導入を検討することが成功のカギとなります」と強調します。

特にVDIは環境に合わせたチューニングが必須となります。同院においてもVDI稼働後にシステムの過負荷やネットワーク上のパケットロスなどの問題が発生しました。最終的にチューニングで解決することができましたが、物理構成と仮想環境の間の依存関係が見えずに悩んだのも事実。そうした中で役立ったのがVMware vRealize® Operations Manager™で、「SIベンダーとしてプロジェクトを最初の段階からリードしてくれたサンネットの協力のもとでこのツールを活用し、効率的な問題の切り分けと解決を図ることができました」と花岡氏は話します。

ハードウェアの運用費のほか人件費も含めたTCOを削減

VMware vSphereならびにVMware Horizonをベースとする仮想化は、同院に大きな効果をもたらしました。

VDIについてもレスポンスの問題はまったく発生しておらず、ユーザーはこれまでの物理PCとほとんど変わらない操作で、特に意識することなく日常業務を遂行しています。「この背景には、VDIの起動プロセスを自動化するプログラムを組むなど、サンネットの大きな貢献がありました」(花岡氏)

例えば物理サーバと仮想デスクトップの紐づけをプログラム側で行うことで、ユーザーは端末の電源をオンするだけで自分専用の画面を立ち上げることができます。また仮想デスクトップ上のログオフアイコンをダブルクリックするだけで、端末のシャットダウンも完了します。

「仮にネットワークの瞬断や物理端末のハングアップなどで強制終了しなければならなくなった場合でも、VDIでは入力中のデータが残っており、再ログインすれば作業を継続できるのでユーザーに喜ばれています」(阿部氏)

一方、物理PC固有のトラブルから解放されたことで、これまで月間で約100件寄せられていた運用側への問い合わせも、月間70~80件へと20%以上も削減しました。

「VDIは基本的に端末に依存しないので、初期設定などの準備作業も大幅に省力化されました。仮に端末が壊れた場合でも単純に交換するだけですむなど、仮想化によって運用側の負荷軽減を実現することができました」(水本氏)

そして特筆すべきが、システム全体におけるTCO削減の効果です。仮想化によって物理サーバは従来の約40台から4台のホストに集約・統合され、使用ラック数も6本から2本に削減しています。これに伴い電力コストは30%以上削減されました。また、システムを停止しないでメンテナンスや機器の更新、追加が可能となったこと。先に述べたVDI化による端末運用の負荷軽減などによる人件費や間接費も大幅に削減されています。

こうした成果を踏まえ、「今後は医療系のみならずOA系のシステムについても、仮想化に向けた検討を開始したいと思います」と花岡氏は話します。あわせて同院では、セキュリティ対策のさらなる強化や職員間のコミュニケーションを円滑化する情報共有基盤の導入、診療現場におけるモバイル端末の活用など、仮想化のメリットを最大限に活かしたシステムの高度化を推進していく意向です。

サーバインフラ全体概要図

 

 


お客様情報

お客様名
医療法人社団 日本鋼管福山病院
WEBサイト
http://www.nkfh.or.jp/
概要
日本鋼管(現JFEスチール)福山製鉄所保健センターとして1971年 5月に開設。企業立の職域病院からの変容を遂げ、現在では名実ともに地域 に根ざした中核的な医療機関として、広島県福山市東部を中心に岡山県の井笠地域まで広範囲な診療圏において地域密着型の医療を実践している。また、一般・小児二次救急病院や災害拠点病院の指定など、救急医療における重要な役割も担う
導入環境
  • VMware vSphere
  • VMware Horizon
  • プロフェッショナルサービス(Horizon設計支援、構築作業自動化支援、運用・技術的なQA対応、各種情報提供による障害の未然防止)
導入パートナー
株式会社サンネット http://www.csunnet.co.jp/

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

導入事例一覧

このカテゴリのコンテンツ一覧をみる >

RSSを登録して購読する >

ニュースレターを購読する >

関連するコンテンツ

関連する資料ダウンロード