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【HCI Powered by vSAN導入事例】株式会社 日進製作所 様

2018/02/23

ユーザ部門の要求に迅速に対応するため
ITインフラを個別最適から全体最適へシフト
VMware vSANを用いたHCI環境を自社内で構築

「3日間の教育トレーニングで2台のスタックスイッチと3台のサーバを利用し、HCI環境を構築するところまでを経験できました。実際にやってみると、思っていたよりもはるかに簡単でした」

株式会社 日進製作所 経営管理部 情報システム課 主任 小西 哲朗 氏
株式会社 日進製作所
経営管理部
情報システム課
主任
小西 哲朗 氏
株式会社 日進製作所 経営管理部 情報システム課 新井 一志 氏
株式会社 日進製作所
経営管理部
情報システム課
新井 一志 氏

導入前の課題

  • 障害発生時でも自社で解決できるインフラが必要
  • 柔軟かつ簡単に拡張や設定変更できるインフラが必要
  • 固有のノウハウが不要な標準化された仕組みでブラックボックスを排除

導入効果

  • 2週間程度の短期間でHCI環境の構築から動作テストまで完了
  • 物理サーバ構成時よりも2倍以上のパフォーマンスを発揮
  • VMware vCenter®による一元管理で運用工数の削減と標準化を実現

サーバ仮想基盤を自社内で構築し、インフラ系サーバの集約を推進中

終戦直後の1946年に創業して以来、70年以上の歴史を持つ日進製作所は、エンジン部品や精密部品などの工業用部品の製造・販売、堅型高速自動ホーニング盤に代表される産業装置の設計・製造・販売を事業の2本柱とし、国内に3工場を展開。さらに日本のマザー工場の技術をベースに中国、タイ、インドネシア、メキシコ、ベトナムへと海外での量産を拡大しています。

このビジネスを支えるITインフラに対して同社が強く打ち出しているのが「個別最適から全体最適へのシフト」で、この基本方針を徹底すべく基盤運用の内製化を推進しています。同社 経営管理部 情報システム課の主任である小西哲朗氏は、「ベンダーに基盤構築を依頼すると、どうしてもサーバやシステムごとにサイロ化してしまうからです」とその理由を語ります。こうしてインフラ系サーバについて10年の歳月をかけて内製化を進めてきた同社は、2014年にVMware vSphere®を導入。本格的なサーバ仮想基盤を自社内に構築し、現在はインフラ系サーバの集約を進めている過程にあります。

しかし、この取り組みの中でも同社は大きな悩みを抱えていました。共有ストレージに起因する課題です。「ミッションクリティカルな基幹システム系サーバを共有ストレージ上で運用していたのですが、HWを設置している京都府京丹後市の本社は都市部から非常に遠く、トラブルが起こってもベンダーの駆けつけ対応はすぐに受けられないのです。ならばこれも内製化できるかというと、さすがに共有ストレージまで詳しい知識をもった人材は社内にはいません。結局、システムの拡張や設定変更を行うたびにベンダーに作業を依頼するしかなく、時間もコストもかかっていました」と小西氏は話します。

VMware vSphereとほぼ同じ技術ならVMware vSANの自社導入も必ずできる

インフラ系に残っていた物理サーバのリースアップが2016年に迫る中、同社は2015年に共有ストレージを含めた課題を解決する次期基盤の選定に着手しました。そこで策定したのが「障害発生時でも自社で問題解決ができるインフラ」「柔軟かつ簡単に拡張や設定変更できるインフラ」「固有のノウハウが不要な標準化された仕組み」という3つの条件です。「自社でも理解できる容易な仕組みでブラックボックスを排除し、ベンダーへの依存、属人性を排除すれば、自ずと次世代にも引き継ぎやすい標準化された基盤が実現すると考えました」と小西氏は話します。

まさにこの検討を進めていた中に登場してきたのがHCI(ハイパーコンバージドインフラ)だったのです。同社はこの基盤を最も容易に導入できる手段として、まずアプライアンス型HCIに着目しました。しかし、結局これは採用に至りませんでした。「最少構成が4ノードからで、当社が必要とする性能に対して明らかにオーバースペックだったのです」と小西氏は明かします。

代わりに急浮上してきたのが、汎用サーバとVMware vSAN™を組み合わせたHCIです。「オールフラッシュ構成ではやはり予算的に厳しかったのですが、SSDとHDDのハイブリッド構成を組むことができ、なにより3ノードから始めることも可能。これなら費用を予算内に収めることができ、拡張性などの要件も当社に一番フィットしていると、気持ちは一気に採用に傾きました」と小西氏は話します。

ただ、この方法にもクリアしなければならない問題がありました。それは基盤構築に要する作業費用です。実際にベンダーに見積もりを取ってみると、想像していた以上に多額の構築費用が見積もられていました。また、外部に構築を依頼してしまうと、せっかくのHCIがブラックボックス化してしまうことも考慮し、同社では、“VMware vSANベースのHCI環境の自社での構築”を決断しました。「情報収集のためにヴイエムウェアが開催しているTech Dayセミナーに参加し、エンジニアの方とも直接話をしたところ、基本的な技術はすでに社内での構築経験とノウハウを持っているVMware vSphereとほぼ同じであることがわかりました。それならVMware vSANの自社導入も必ずできると確信しました」と小西氏は話します。

合計54項目のテストを実施、想定どおりの動作を確認

意を決した同社は、VMware vSANを自社導入するにあたっての基礎知識を身に着けるため、VMware社が提供する教育トレーニングを活用しました。実際にこのトレーニングに参加した同社 情報システム課の新井一志氏は、「テキストが英語だったことに若干の苦労はありましたが、3日間のコースの中で2台のスタックスイッチと3台のサーバを利用し、HCI環境を構築するところまでを経験することができました。実際にやってみると、思っていたよりもはるかに簡単でした」と話します。

「これならいける」という手応えを掴んだ新井氏は、さっそく自社のHCI環境の構築に着手。他の業務との掛け持ちだったにもかかわらず、スイッチの設定を含めてほぼ1人で作業にあたり、2週間後にはカットオーバーに漕ぎつけました。

実はこの2週間は単に環境を構築しただけでなく、その大半を導入後の自社運用を見越した、検証テストに活用しています。「実際に障害が起こった際のVMware vSANの動きをあらかじめ確認しておきたかったのです。LANケーブルの抜き差しやスイッチ電源オフなどネットワーク障害を想定したテストから、1台のノードを強制的にシャットダウンしたホスト障害のテストまで合計54項目のテストを実施。そのすべてのテストで想定どおりの動作を確認できました。またVMware vSANのテスト機能を利用し、SSDやHDDを疑似的に障害状態にして動作を確認できたことも現在の安心につながっています」と新井氏は話します。

こうして本番運用を開始したHCI環境は安定稼働を続けるとともに想定以上のパフォーマンスを発揮しています。たとえば多くの社員が日々利用する社内ポータルについては、物理サーバ構成時よりもレスポンスを1/2以下に短縮して高速化。また、VMware vCenterを利用した仮想マシンと仮想ディスクの一元管理はインフラ運用の工数削減と標準化に大きく貢献しており、「VMware vSANを選んで本当によかったです」と新井氏は強調します。

さらに小西氏も「今回構築したHCI環境を『統合仮想基盤』と位置付け、他のインフラからのサーバ移行・集約を順次促進していきます」と話します。次のステップとして同社は、VMware vRealize® Operations Manager™を活用し仮想基盤全体の“見える化”を検討。障害リスクを最小限に抑えてリソースを有効活用しつつ、統合仮想基盤のさらなる拡張を目指しています。

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お客様情報

お客様名
株式会社 日進製作所
WEBサイト
http://www.nissin-mfg.co.jp/
概要
精密金属成形から熱処理、機械加工まで一貫生産による優れた品質・性能は、国内はもとより世界的にも高い信頼を獲得。特に精密加工技術の集積を活かして開発した竪型自動ホーニング盤は幅広い業界で製造工程の合理化、省力化、高精度化に大きく寄与している。現在の営業品目は、精密部品(工業用ミシン部品他)、自動車・オートバイ部品、小型エンジン部品、精密鍛造品(鋼及びアルミ合金)、工作機械(竪型高速自動ホーニング盤・その他専用機)など多岐にわたる。
導入環境
  • VMware vSphere
  • HCI Powered by vSAN
  • VMware 認定トレーニング(VMware vSAN : Deploy and Manage)

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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