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【VDI導入事例】特定医療法人 万成病院 様

2015/06/18

VMware Virtual SANでストレージを仮想化し、低コストでVDI導入
業務生産性の向上で、臨床にかける時間を増やして医療サービスを充実

「院内の医療従事者430名が使用するPC端末をすべて仮想デスクトップに移行。VDIの基盤では、VMware Virtual SANによるストレージ仮想化を採用し、VDI導入のコストを抑制。医師・看護師のリアルタイムな情報共有が実現され、それにより効率化された時間を、臨床へより多く割当が可能になり、医療の質の向上に貢献しています。」

特定医療法人 万成病院 情報システム課 主任 河田 智之 氏
特定医療法人 万成病院
情報システム課
主任 上級医療情報技師
河田 智之 氏
特定医療法人 万成病院 リバビリ課 課長 藤川 信 氏
特定医療法人 万成病院
リバビリ課
課長
藤川 信 氏
特定医療法人 万成病院 事務課 課長 森下 卓三 氏
特定医療法人 万成病院
事務課
課長
森下 卓三 氏

導入前の課題

  • 紙カルテでは書類ごとに二重三重に転記が必要になり業務が非効率となり間接事務作業が増大
  • 秘匿性の高い患者情報がローカルPCで個別管理されておりセキュリティリスクを懸念
  • PCが限られた場所にしか設置されておらず、情報入力や参照のたびに現場を離れればならずロスが発生
  • 増大するPCのトラブルやメンテナンス対応で、運用管理担当者の負荷が増大

導入効果

  • ストレージ仮想化テクノロジーを活用し、VDI導入コストを抑制
  • 電子カルテと併せてVDIを導入し、情報の電子化を推進
  • VDI基盤のもと、秘匿性の高い情報をサーバ側で一元管理した厳重な統制を実現
  • 端末のゼロクライアント化により、いつでも、どこでも情報入力や参照が可能
  • 端末が故障した際も数分で復旧が可能
  • 仮想マシンのマスターのみをメンテナンスすれば、すべてのデスクトップ環境に反映

病院が直面する厳しい経営環境
いかにコストを抑えながらITを拡充できるか

岡山県の万成病院は、500床の病床数を有する精神科病院です。入院患者に対して統合失調症や認知症を中心とした医療を行うほか、外来においても、うつ病など各種こころの病に対応。スタッフが一丸となって急性期から慢性期までの患者と寄り添い、社会復帰を支えています。

こうした「チーム医療」に不可欠なのが情報共有であり、万成病院ではそのインフラとしてIT活用に注力してきました。「病院にとって厳しい診療報酬改定が続く中で、いかにしてコストを抑えながらITを充実させ、臨床への新たな時間の創出を狙っていくかが課題です」と話すのは、同院 情報システム課の主任 上級医療情報技師である河田智之氏です。 例えば、医療現場では書類に手書きした内容を、別の書類に二重三重に転記するといった非効率な作業が発生していました。「特に精神科は他の診療科と比べて書類が多く、手間を省くとともに転記ミスなどのリスクを軽減するためにも、ITを活用し、業務効率化を図り、新たな時間を創出して医療の質の向上につなげることが急がれていました」と河田氏は話します。

また、これらの書類の記載内容を含め、患者に関する情報はきわめて秘匿性の高い個人情報です。ローカルなPC端末による個別管理では、情報漏えいなど万が一のセキュリティインシデントにつながる恐れがあり、抜本的な対策が求められていました。 とはいえ、ITの運用管理にあたる担当者を増員することは、経営面からも困難です。PC端末が年々増加していく中で、その作業工数は限界に達していました。

デスクトップ仮想化とストレージ仮想化の合わせ技によって
投資を抑えつつ、最大の導入効果を発揮させる

これらの課題解決に向けて万成病院は、2014年8月に電子カルテシステム導入プロジェクトをキックオフ。併せて、医療従事者が使用するクライアント端末をすべてVDI(仮想デスクトップ)化することで、情報の電子化を推進していく方針を打ち出しました。 もちろん、この取り組みに関しても「投資をどうやって最小化し、最大の効果を生み出すことができるかが私たちのチャレンジでした」と河田氏は振り返ります。そして、様々な検討を重ねる中から行き着いたのが、VMware Horizonです。

「デスクトップ仮想化だけにとどまらず、VMware® Virtual SAN™によるストレージ仮想化との合わせ技で、より大きなコスト抑制が可能となる点に注目しました。また、事務系端末80台でVDIを先行導入してきた運用実績からも、VMware Horizonの優れた安定性や設定の容易さを高く評価しました」と河田氏は話します。

こうして万成病院は、VMware Horizonの導入を決定。院内の医療従事者430名が使用する電子カルテ用のクライアント端末120台をすべてゼロクライアントで構築し、2015年4月1日に正式運用を開始しました。このVDI基盤を構成するホストサーバ(VMware® ESX®)台数は3台で、マスターイメージとなる1つの仮想マシンを読み取り専用で共有利用する「リンククローン」での運用を採用することで、仮想デスクトップの高効率な実装と素早い展開を実現しています。

また、ラベルプリントや様々なプリンターも導入し、出力伝票ごとにプリンターが異なる環境ではVDIとロケーションベースプリントとの組み合わせが最適でした。

いつでも、どこからでも自分のデスクトップ環境にアクセス可能
業務効率化によってうまれた時間を臨床での医療サービスに振り向ける

デスクトップ仮想化と併せてVMware Virtual SANによるストレージ仮想化を行ったことは、狙いどおりの効果をもたらしました。「共有ストレージを導入する場合と比べ、イニシャルコストからランニングコストまで一貫した、ライフサイクル全体でコストを抑制することができました」と河田氏は話します。その上で、医療現場における業務生産性を大きく向上することができました。

従前は各課のスタッフルームのみにPCが設置されていたことから、カルテ情報や事務情報の入力や参照の必要が生じるたびに、現場を離れて戻らなければなりませんでした。それがVDIを導入した現在では、ゼロクライアントさえあれば、いつでも、どこからでも、情報入力や参照を行うことが可能となりました。なおかつ、患者に関する秘匿性の高い情報もすべてサーバ側で一元管理されており、厳重なアクセス制御によって高度なセキュリティを担保し、PCoIPにてPACSとの連携もパフォーマンスを確保しています。

また、従前のPCではログインする際にも1分近い待ち時間が発生していたのですが、現在では端末の電源を入れれば、即座に自分のデスクトップ環境にアクセスすることが可能です。同院 事務課の課長を務める森下卓三氏は、「医事システムもVDIに移行し、快適なレスポンスによって、ストレスから解放されました」と話します。
さらに、同院リハビリ課の課長を務める藤川信氏は、「こうして業務効率が改善し、リアルタイムでの情報共有が可能となったことは、結果的に臨床のために割くことができる時間を増やし、医療サービスの充実に大きく寄与しています」と話します。

加えて特筆すべきが、IT管理側の負荷軽減です。従前は各PCにハードウェア故障などのトラブルが発生した場合、丸一日がかりでの対応を余儀なくされたのですが、現在では数分程度の短時間で復旧が可能となりました。また、先に述べたリンククローンのメリットを生かし、OSのパッチや電子カルテの修正プログラムなどもマスターのみに適用すれば、即座にすべてのデスクトップ環境に反映されるため、最小工数でセキュリティレベルを均一に保つことができます。煩雑だったストレージの管理も、Virtual SANで大幅に簡素化されました。「データストア設定もあっという間に完了し、とても驚きました」と河田氏は強調します。

タブレット利点を活かし電子カルテのアクセス端末として活用し、VDI環境と共存
カメラ機能と電子カルテの連携などVDI基盤のさらなる高度活用を目指す

今後に向けて万成病院では、VDI基盤のさらなる高度活用を目指しています。医療現場でのタブレット活用も、そうした中で視野に入れている大きなテーマの一つです。 例えば、万成病院には内科や歯科といった診療科も擁しており、患部や治療の進行状況をタブレットのカメラで撮影し、そのまま電子カルテシステムと連携させ運用しています。また、タブレットで撮影した内容はケーブルで接続しなくてもゼロクライアント端末から直接操作でき、使い易さにも配慮しています。
「患者さんの家族が来られたときに、応接室にタブレットを持ち込んでVDI基盤にアクセスすれば、病状を説明するビュアーとしても活用できますし、スタッフもより細かな内容を伝えることが出来ます」と河田氏は話します。

また、藤川氏も他の医療機関において身体障害の回復訓練などにタブレットが活用されている例を挙げつつ、「当院でも何らかの形で、患者自身がリハビリの効果を視覚的に認識することで、社会復帰への意欲向上に役立てることはできないものかと、様々な活用方法を考慮・検討しています」と話します。
「地域に根ざし、患者や家族から選ばれる病院になる」という基本理念を実践していく基盤として、万成病院はより効果的なVDI活用のあり方を模索しているのです。

【VDI導入事例】特定医療法人 万成病院 様


お客様情報

法人名
特定医療法人 万成病院
WEBサイト
http://mannari.or.jp/
業種
医療
事業概要
1954年に開設された岡山県指定精神科病院。500床を有し、精神科のほか内科、神経科、心療内科、歯科を診療科目とする。「ひろがれ!笑顔」をモットーとし、急性期だけでなく、慢性期における社会復帰を支える。地域に根ざして当事者や家族から選ばれる病院になると共に、働く者が誇りを持てる病院になることを目指し、スタッフの教育・研修を充実させ、チーム医療を実践している。
導入製品
VMware Horizon Standard Edition、VMware Virtual SAN

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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