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【VDI導入事例】 国際興業株式会社 様

2015/01/21

VDI移行で、業務生産性と意思決定スピードが向上
一人ひとりの社員のワークスタイルを変革していく

プロジェクトメンバー
プロジェクトメンバー
「VMware Viewによって、いつでも、どこでも、自分専用のデスクトップ環境で仕事ができる環境を実現することができました。iPadからWindows環境で動作するグループウェア、ファイルサーバにもアクセスできるようになり、出張中でも業務を止めずにすみます。営業日報の作成や在庫確認などのために、わざわざオフィスに電話をいれたり戻る必要もありません」

導入前の課題

  • 路線バスの運行をITが支えており、システムが停止するとバスの運行に支障をきたしてしまう。
  • 大規模災害に備えたBCP(事業継続計画)を強化するため、各事業所で分散運用しているサーバを堅牢なデータセンターに集約し、一貫した集中管理に移行したい。
  • 有事の際はもちろん、日常業務においても場所に依存せずに業務を継続できるITの仕組みが必要とされていた。
  • 出先での商品在庫の問い合わせや、メールのチェックがタイムリーに出来なかった。

導入効果

  • 各事業所や本社の電算室で分散運用していたサーバを仮想化してデータセンターに集約
  • VDIの導入によって、各PCをゼロクライアント化
  • Unity Touch機能を活用し、iPadなどのスマートデバイスからのスムーズな仮想デスクトップ利用を実現
  • 出先にノートPC・iPadを持参するだけで、自分のデスクと同じような業務が可能。

24時間365日運行する路線バス その運行のすべてを支えるIT

国際興業は、運輸・交通事業を東京都の豊島区・板橋区・北区・練馬区、埼玉県の川口市・さいたま市などを中心に、乗合バス路線を約400系統運行しています。同社 総務部 部長の松橋 広有氏は、このように話します。
「1日あたり約25万人の通勤・通学、買い物など、地域で暮らすお客様の生活に欠かせない足を支えています。近年では、終電車の後に発車する深夜バス・深夜急行バスや高速バス・空港連絡バス路線を積極的に新設するなど、お客様の利便性確保に注力しています。この24時間365日の路線バス運行を支えているのがITです。東京都内に4か所、埼玉県内に6か所ある乗合バス事業所にサーバを設置し、全体で約900台のバスの配車や点呼・勤務表作成など運行全般を管理してきました。ただ、これらのサーバは導入から8年が経過し、老朽化対策や運用体制の改善が急がれていました。万が一、システムが停止した場合、バス運行に支障をきたしてしまいます。3.11東日本大震災の経験からトップからも大規模災害に備えたBCP(事業継続計画)強化を指示されていたこともあり、各事業所で分散運用しているサーバを集約し、一貫した集中管理に移行すべきと考えました」
同様の課題は、クライアント環境にもありました。「全社利用される約600台のPCから、クライアント/サーバ型のバス運行管理システムにアクセスして日ごろ業務を行っていますが、有事の際にも継続的に対応できる環境がクライアント側にも必要でした。場所に依存せずに業務を継続できるクライアント環境の整備です」

営業マンの販売を支援・促進するVDI

また、建設機械、自動車部品、建築資材、機器、製品等の輸出入及び販売を全国で展開する流通・商事事業の営業マンは、出先でお客様から商品在庫の問い合わせがあった場合、時々刻々と変化する在庫に対し何回も会社へ電話を入れて確認をとる必要があり、出先でもデスクと同じように在庫確認ができるVDI化が望まれていました。(松橋氏)

一方で、クライアント環境では次のような課題も抱えていました。同社 総務部 情報システム課 課長補佐 赤石 哲氏は、このように話します。
「当社は人事異動のたびにPCの配置換えが発生していました。各PCも導入から数年が経過しており、PCの入れ替えと相まって、年間で100台のペースで更改を行っていたのですが、その作業に1か月近い時間を費やすなど、高負荷な運用管理が問題として噴出していました。そうした状況に輪をかけたのが、当時間近に迫りつつあったWindows XPのサポート切れの問題です。バス運行管理システムは、Windows Server 2003 + Windows XPの環境で稼動するもので、例えば、Windows Server 2012 + Windows 7に対応するようシステム改修するためには5,000万円以上の多大なコストがかかると見込まれました」

こうしたことから、国際興業はこれらを解決するために仮想化のテクノロジーに目をつけ、運輸事業部及び商事部・産業機械部等の事業部系と財務経理部・総務部等管理系とともにソリューションの検討を開始しました。

バス運行システムが延命でき、
VDI上で問題なく稼働できたのはVMware Viewだけ

いくつかのベンダーが提供している仮想化ソリューションを比較検討した結果、国際興業が選んだのが、VMware vSphere®およびVMware Viewです。
決め手となったのはVMware ViewのVDIにおける優位性で、同社 総務部 情報システム課 係長 町田 弘行氏は、次のように話します。
「他社製品も含めてVDIソリューションを検証した結果、Windows XPで稼動するバス運行管理システムを延命し、VDI上で問題なく稼働させられるのはVMware Viewのみだったのです」

これは操作性でも他社より卓越していました。
総務部 情報システム課 係長 廣井 敦氏は次のように話します。
「特にiPadなどのスマートデバイスからスムーズに仮想デスクトップを利用できるUnity Touchの機能について、経営陣からも『これは使いやすい!』と非常に好評でした。テクノロジー面だけでなく、サポート面でも検証段階からVMwareが一番手厚いサポートがあり、将来にわたって信頼して運用していける、高く評価できるものと確信しました」

こうして、同社はVMware Viewを採用し、現在約400の仮想デスクトップを利用しています。最もミッションクリティカルなバス運行管理システムへの操作に関しては、他システムとのアクセスが隔離されたWindows XPの仮想デスクトップ環境からアクセスしており、その他一般業務の仮想デスクトップはWindows 7で実装されています。
また、同社ではこれらの仮想デスクトップの大半を、リンククローンで実装していますが、VDI導入時のポイントを同社 総務部 情報システム課 リーダー 清水 浩隆氏は以下のように話します。
「VDIの設計では、どんなマスターを作成するかが最大のポイントとなります。多様なユーザの個別ニーズに合わせたマスターを多数用意することも考えましたが、将来的な観点で標準化することを重視し、マスターの数を10種類程度に絞って実装しました。デスクトップ環境の多様性が失われるため、ユーザから不満があがることも危惧していましたが、結果的にはそのようなことは起こっておらず、標準化を推進できたことで、IT管理側では、運用管理の負荷軽減に大きく寄与できました」

もちろん、新しいITの仕組みを導入するにあたっては、ユーザ側からの理解が欠かせません。同社 総務部 情報システム課 河村 奏女氏は強調します。
「VDI化するメリットを根気よくユーザ部門に説得し、理解を深めながら展開を進めていったことが、スムーズな定着につながりました」

VDIが変えたワークスタイル、流通・商事部門は販売管理システムを出先で活用
PCセットアップ工数は一台当たり半日掛っていたものが30分と大幅に削減

VDI導入によって国際興業が実現した最大の効果は、いつでも、どこでも、自身のデスクトップ環境にアクセスして仕事ができるようになったことによる、業務生産性と意思決定スピードの向上です。
社内コミュニケーションを担うグループウェア(IBM Notes/Domino)に、これまでは基本的には社外からアクセスできず、例えば、出張時に稟議決裁が滞ってしまうなど、業務スピードを阻害することも多々ありました。こうした非効率が大幅に改善されたのです。
「特に流通・商事部門である商事部・産業機械部の営業マンは、出先で商品在庫の確認を求められたときは、ノートパソコン・iPadからグループウェア、ファイルサーバを操作できるため、販売管理システムから瞬時に在庫確認できるようになるなど、電話での問い合わせもなくなり、顧客へのサービス向上と効率化につながりました。
会社のメールもタイムリーに確認できるようになり、顧客への返信もすぐ出来るようになったため、以前より早くアポイントが可能になるなど、あらゆる業務のスピードアップが図られました。
さらに、出先で顧客から資料請求をされたとき、以前はデータの入ったPCやUSBメモリを持ち歩きプリントしていたため、万が一紛失した際のリスクを伴っていましたが、VDIによりデータを持ち歩く必要がなくなり、セキュリティ的にも安心して利用できるようになりました。
また、営業日報の作成など、わざわざオフィスに戻る必要もなく、今ではどこからでも行えます」(赤石氏)

さらに、長年物理PCを使用することで問題となっていたパフォーマンスも劇的に改善されました。同社 総務部 情報システム課 主査 青葉 孝次氏は、次のように話します。
「仮想デスクトップからでは、アプリケーションの起動時間は1/3ほどに短縮され、従前のストレスがなくなりました」というユーザの声も多く届いています」
ユーザ側のメリットだけではなく、IT管理側も大きなメリットがありました。「例えば、頻繁に発生していたPCのセットアップ作業も、VDIになってからはすぐに完了するため、比較すると、工数では半日掛っていたものが30分と大幅に削減されました」

VDIの活用範囲を広げ、在宅勤務という更なる働き方変革も
VMwareの他のテクノロジーの活用も視野に入れたBCP/DRの更なる強化を

得られた成果を踏まえ、国際興業は今後、路線バスや高速バスなどの運輸・交通事業や流通・商事事業にとどまらず、観光・レジャー、開発・不動産を手がけている全社に向けてVDI環境を展開していく計画です。
VDIの基盤を活用して、更なるワークスタイル変革も検討しています。
「VDIを活用すれば、システム的には在宅勤務を実現できます。就業規則や人事制度の見直しなどは必要となりますが、例えば、女性の産前産後・育児期においても在宅から継続して勤務してもらうことが可能になり、会社にとっても大きなメリットに繋がります」(赤石氏)

そして今後は同社の大きな課題であるBCPとともにネットワーク環境のさらなる強化を図っていく方針です。
「いまでは、堅牢なデータセンターで集中的にITを運用管理できるようになりましたが、実際問題としてこれで十分とは言い切れません。可能性としては低いにせよ、激甚災害でデータセンター自体が壊滅してしまうケースもあります。また、人的なオペレーションミスによってデータが失われてしまうこともありえます。遠隔地のデータセンター間でデータを冗長化して保護することも視野に入れ、VMware® vCenter™ Site Recovery Manager™に代表される仮想環境の災害対策ソリューションや、VMware vCloud® Air™のようなパブリッククラウドとの連携も今後のBCP/DRのあり方として検討しています。
また、本社等ユーザが多い事業所は弊社回線容量の問題で、朝晩レスポンスが悪化し一部クレームが発生、同じくネットワークの問題で乗合システム等で時々不具合の発生が認められたため、本社⇔DC間のWAN回線増強及び各事業所ネットワークの改修を図り、さらなる質の向上を目指します」(青葉氏)
今回の取組みを契機に、国際興業のビジネスを支えるITのイノベーションが進んでいます。

【VDI導入事例】 国際興業株式会社 様

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お客様情報

企業名
国際興業株式会社
事業内容
一般乗合、貸切、乗用旅客自動車運送業、自動車教習所、外車販売、油圧機器、ゴルフ用品の販売、旅行業法に基づく旅行業、各種建設機械、自動車部品、建築資材、機器、製品等の輸出入及び販売
企業概要
「運輸・交通」「観光・レジャー」「流通・商事」「開発・不動産」の主に4つの分野において、事業を展開している。乗合バスは、東京都の豊島区・板橋区・北区・練馬区、埼玉県の川口市・さいたま市などを中心に約400系統の路線を運行し、1日あたり約25万人が利用している。近年では、終電車の後に発車する深夜バス路線を積極的に新設するなど、乗客の利便性確保に注力している。また、高速バスは、東京・埼玉と東北地区を結ぶ7つの夜行路線と、大宮~成田空港間のONライナー、大宮~羽田空港、浦和~羽田空港、川口~羽田空港、池袋~羽田空港を結ぶ5つの空港連絡路線の計11路線で運行。観光バスは、東京都・埼玉県・神奈川県を営業区域とし、団体旅行や各種イベントのニーズに応えている。
導入製品
VMware Horizon View Standard Edition

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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