導入事例

【導入事例】神戸市立工業高等専門学校 様

2019/04/10

VMware vSANとVMware NSXで学内のITインフラを5カ月で刷新し、リソースの最適化、パフォーマンスの強化、ネットワークの運用負荷の大幅な軽減に成功

「サーバとストレージが一体となったVMware vSANの高速パフォーマンスによって、VDI環境のプロビジョニング時間が従来比で約3分の1に短縮されました。また、VMware NSXによるネットワークの仮想化によって、属人的なネットワーク運用の課題も解消される見込みです」

神戸市立工業高等専門学校 一般科 教授/ 総合情報センター長 博士(地球環境科学) 谷口 博 氏
神戸市立工業高等専門学校
一般科教授/総合情報センター長
博士(地球環境科学)
谷口博氏
神戸市立工業高等専門学校 一般科 准教授/ 総合情報副センター長 博士(工学) 佐藤 洋俊 氏
神戸市立工業高等専門学校
一般科教授/総合情報副センター長
博士(工学)
佐藤洋俊氏
神戸市立工業高等専門学校 一般科 教授 横山 卓司 氏
神戸市立工業高等専門学校
一般科教授
横山卓司氏

導入前の課題

  • 仮想化環境のリソース活用の最適化
  • ストレージの高速化、可用性の強化
  • デスクトップ仮想化(VDI)環境の拡張
  • ネットワーク運用の負荷軽減、セキュリティの強化

導入効果

  • VMware vSANによるサーバとストレージの一体運用の実現
  • ストレージの高速化、パフォーマンスの向上
  • VMware NSXによるネットワークセキュリティの強化
  • ネットワーク運用の属人化の解消

5年間の一貫教育を通じて、実践的な技術で日本の「ものづくり」に貢献する数多くの人材を輩出し続ける神戸市立工業高等専門学校(以下、神戸高専)。2008年以降、学内のITインフラをVMwareの仮想化環境で運用してきた同校では、2018年の更改においてHCIソリューションのVMware vSANとネットワーク仮想化ソリューションのVMware NSXを採用し、わずか5カ月という短期間での移行を完了しました。サーバとストレージが一体となったvSANがもたらす高速パフォーマンスからはすでに効果が生み出されており、ネットワーク仮想化による運用効率の改善にも大きな期待がかけられています。

5年周期のライフサイクルの中でVMwareの仮想化環境を段階的に強化

神戸市を運営母体とする高等専門学校として、1963年に設置された神戸高専。機械工学科、電気工学科、電子工学科、応用化学科、都市工学科の5学科で編成される同校では現在、約1,300名の学生たちが学んでいます。学内業務の効率化と教育環境の充実に向けて、5年周期のサイクルで更改が行われる同校のITインフラについて、一般科教授/総合情報センター長の谷口博氏は次のように話します。

「当校のITインフラは、基本的に神戸市のIT運用のポリシーに基づいて企画・整備が進められています。5年周期のサイクルの中で、まず2008年にVMware vSphereを導入して、物理サーバの仮想化を実施。次の更改となる2013年にはVMware Horizonでデスクトップ環境を仮想化(VDI)し、事務領域での利用を開始しました」

そして、2018年の更改におけるテーマとなったのは、既存の仮想化環境の学内利用の拡大と運用効率の向上でした。このための施策について、一般科教授の横山卓司氏は次のように説明します。

「1つは、VDIライセンスの追加です。それまで事務職や一部の教員に限定されていたVDIの利用を教職員全体に拡大することにしました。もう1つは、仮想化技術を活用したネットワーク運用のシンプル化です。当校では、セキュリティの観点から教務システムや成績情報などを扱うシステムのネットワークを分離しています。ここでは物理ネットワークと仮想化環境をつなぐために個別にルーターを設置しなければならず、管理負荷の増大につながっていました。さらに仮想化環境のストレージを高速化し、可用性を高めることも今回のテーマの1つでした」

既存の仮想化環境のパフォーマンスを高めるVMwareのHCIソリューション

さまざまな手段についての検討を重ねた結果、最終的に神戸高専が採用を決定したのが、VMware のHCIソリューションであるvSANとネットワーク仮想化ソリューションのVMware NSXでした。

vSANの選定では、ESXiサーバと外部ストレージの組み合わせと比べて、リソースの利用効率が飛躍的に高まること、また既存の仮想化環境の中で安定的に高い性能を引き出せる点を評価しました。

「使い慣れているVMware vCenter Serverを使って、仮想化環境全体を統合的に管理できるほか、SSDを採用したvSANは性能面でも優れています。従来のVDI環境では大量のリソースプールのプロビジョニングが不安定でしたが、vSANなら事務作業や教務で利用するVDIを安定的に稼働できると判断しました」(横山氏)

またNSXについては、VMwareの年次イベント(vFORUM)に参加して、ハンズオンで実際の動作を確認していたことが選定の決め手となったといいます。佐藤氏は「ハンズオンで実機を体験して、管理画面や操作性に問題がなく、動作の安定性も自分の目で確認ができたことから、NSXを前提とした入札仕様書を作成しました」と語ります。

入札による導入パートナーの決定後、学内ITインフラの刷新プロジェクトは2017年11末月にスタートし、早くも2018年5月には新たな仮想化環境に切り替えて本格運用を開始しました。プロジェク全体を振り返って、横山氏は「NSXの設計では、当初は物理環境と仮想化環境の敷居の高さを感じましたが、ハンズオンなどを通じて事前に知識を習得していたことで、不安は解消しました」と話しています。

NSXのセグメント分割で仮想化環境のセキュリティを強化

vSANによってサーバとストレージの一体運用が実現した学内ITインフラはvSANノードのサーバ4台で構成され、現在は仮想サーバと仮想クライアントを合わせて251台の仮想マシンが稼働しています。Horizonのライセンスは従来の80から120まで増やし、すべての教職員がVDI環境を利用して学事システムや事務システムなどにアクセスできるようにしました。現時点でVDI環境を常時利用しているユーザーは約30名の職員とすべての教員に開放していますが、2019年度以降に新たな学事システムが本格稼働するのに合わせて、利用アクセスが増える予定です。

また、NSXについてはマイクロセグメンテーション機能を用いた仮想マシン間のセキュリティ強化(拡散防止)だけでなく、ネットワークセグメントの分割にもNSXのネットワーク仮想化技術が活用されています。

「これまでネットワーク内に点在していたルーターをNSXの仮想ルーターに置き換えました。セキュリティの観点からネットワークセグメントの分割が必須でしたが、VDI展開や構成変更のたびにポリシー修正が大きな負担となっていました」(横山氏)

さらに、vCenterとNSXの連携によって一元的かつ自動的なネットワーク管理が実現され、属人的な運用の解消に一役買っています。佐藤氏は「学生の個人情報や成績情報を扱う上で、VMware環境でのNSXはもはや必須でした」と語ります。今後は仮想化されたネットワークの安定性と安全性を確保するため、今回のプロジェクトで導入したVMware vRealize Network Insightを用いて、トラフィックの監視体制も強化していく方針です。

vSANの高速パフォーマンスでVDIのプロビジョニングを大幅に短縮

神戸高専で新たに導入されたVMwareのソリューションは、すでにいくつかの効果を生み出しています。まず挙げられるのが、vSANがもたらす高速パフォーマンスです。これによって、現在利用しているVDI環境のプロビジョニングに要する時間は従来の3分の1に短縮され、リソース活用も最適化しました。

今後について、同校ではすでに5年後の更新に向けた次世代システムのあるべき姿の検討に着手しています。谷口氏は「1つの選択肢として、内部の運用負荷の軽減に向けて各種システムのクラウド移行も視野に入れています。また学生に対しては、スーパーコンピュータのような夢のある環境を提供することで、学習意欲をさらに高めてもらいたいと考えています」と語っています。

最新のテクノロジーで進化を続ける神戸高専の仮想化環境。事務作業の効率化のみならず、私たちの未来を支える人材育成においても、VMwareのソリューションはますます大きな貢献を果たしていくはずです。


お客様情報

お客様名
神戸市立工業高等専門学校
WEBサイト
http://www.kobe-kosen.ac.jp
概要
神戸市を運営母体として、1963年に設立された5年一貫教育の高等教育機関。機械工学、電気工学、電子工学、応用化学、都市工学の5学科からなる本科と、機械システム工学専攻、電気電子工学専攻、応用化学専攻、都市工学専攻の4専攻からなる専攻科があり、合わせて約1,300名の学生が学ぶ。近年は神戸市の成長産業技術者プログラムに基づき、航空宇宙・医療福祉・ロボットの3分野の関連企業に就職を望む学生に対して、特別教育プログラムを実施。スポーツも盛んで全国高専大会では優秀な成績を残している。
導入環境
  • VMware vSphere
  • VMware Horizon
  • VMware vSAN
  • VMware NSX
  • VMware vCenter Server
  • VMware vRealize Log Insight

※本文中に記載されている会社名及び商品名は、各社の商標または登録商標です。 ※本記載内容は2018年8月現在のものです。

おすすめ記事

この記事を読んだ人がよく読む記事

最新の「導入事例」

人気の記事

関連する記事

関連する資料ダウンロード

関連するセミナー

関連情報

TOP