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【VMware Workspace ONE導入事例】 学校法人金蘭会学園 金蘭会高等学校・中学校 様

2019/04/04

iPad miniで学ぶ生徒の安全を担保し、意欲を向上
VMware Workspace ONEのポリシー管理機能を活かしたICT教育を実践

「学習用端末としてiPad miniの運用で重視したのは、柔軟にルールを変更できる動的なポリシー管理です。生徒の利用状況を見守りつつ徐々にルールを緩和したり、学習目的や社会通念に反するような使い方をしたら厳しくしたりなどを繰り返しながら、ICTリテラシーを高めています」

金蘭会高等学校・中学校 校長 田中 好浩 氏
金蘭会高等学校・中学校
校長
田中 好浩 氏

導入前の課題

  • 授業で利用する学習用アプリの学習用端末への一括配信
  • 生徒が自宅学習のために持ち帰るiPad miniの目的外利用の抑制
  • 企業の情報システム部門のような専任のIT担当がいない

導入効果

  • EMM(エンタープライズモバイル管理)の概念に基づいた端末の運用管理の効率化
  • 成長にあわせた柔軟なポリシー運用で生徒のICTリテラシーを向上
  • GUIベースのシンプルな画面で専任のIT担当の教員がポリシー管理を実施
  • 生徒の自主性や学習意欲を高める環境づくりに貢献

授業にICTを取り入れたアクティブラーニング先進校

1905年(明治38年)に創立し、2020年に115周年を迎える金蘭会高等学校・中学校は大阪で最も歴史ある女子校のひとつです。「人の心を思いやり、仲間と心を一つにし、誰かのために動き出せる女性であれ」という教育方針を掲げ、時代の変化にチャレンジする力強さと、人に対するやさしさと誠実さを合わせ持った女性を育成しています。

こうした伝統と共に、同校が広く注目されているのが、他校に先駆けて授業にICTを活用してきたアクティブラーニング先進校としての取り組みです。

アクティブラーニングとは、生徒が受け身ではなく能動的に学ぶことを主とする学習方法で、認知的・倫理的・社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図ることを目的とするものです。特に同校は、スケジュールや目標の管理能力、聴く力、選択する力、優先順位を決める力などを育み、自立心を養う教育プログラム「7つの習慣J」および、与えられた課題をあらゆる角度から論理的に考え、皆が納得できる答えを導いていく「Critical Thinking(批判的思考)」なども導入しながら、電子黒板やプロジェクター、デジタル教科書などを活用した教育を推進してきました。

この一環として導入したのがiPad miniです。同校の校長である田中好浩氏は、「2016年度からすべての生徒が所有して活用できる環境を作ってきました」と話します。

生徒一人ひとりのiPad miniを学習目的にあわせたコントロール

現在、iPad miniが特に活用されているのが英語の授業です。ロイロノート・スクールやQuizletといった学習アプリを利用し、生徒同士の意見交換やチームを組んだゲーム形式での問題回答など、新しい授業を取り入れています。

同様にICTを取り入れた授業は、今では多くの学校に広がりつつありますが、同校がさらにユニークなのは、1人1台で所有しているiPad miniを、生徒は自宅まで持ち帰っていることです。

「端末の利用を学校内だけに限定したのでは、授業のたびに配布・回収を行わなければならず、かなりの時間をロスしてしまいます。それよりもむしろ通学途中の電車内での調べ物や、自宅での予習復習、宿題などでも使えたほうが、はるかに生徒の学習意欲を高めることに役立つと考えました」と田中氏は、その狙いを説明します。

もっとも、一方で懸念があったのも事実です。「iPad miniはあくまでも学習ツールとして所有するものですが、子どもたちに自由に使わせて大丈夫だろうかと心配する意見が、一部の教員や保護者からも寄せられました」と田中氏は話します。

そこで同校は、iPad miniとセットでVMware Workspace ONEを導入しました。

VMware Workspace ONEとは、EMM(エンタープライズモバイル管理)のソリューションとして発展してきたVMware AirWatchとID&アクセス管理のVMware Identity Managerの機能を統合した製品で、一人ひとりの生徒が利用するiPad miniに対して詳細なポリシーを設定し、学習目的にあわせたコントロールを行うことが可能となります。

さまざまな“失敗”も経験しながらICTの“作法”を学ばせる

VMware Workspace ONEを利用することで、同校は具体的にどのようなポリシーの運用を行っているのでしょうか。
まず、中学から高校まで全学年のすべての生徒に対して実施しているのが、iPad miniで利用できるアプリの制限です。

「個人的なApple IDは登録できず、App Storeから勝手にアプリをダウンロードすることもできません。利用できるのは、あらかじめ学校側から配信(許可)した学習アプリのみです」と田中氏は説明します。

さらに中学は学年ごと、高校は学年および在籍コースに応じた合計9グループのプロファイルを設定し、生徒たちの成長にあわせたポリシーを運用しています。

「授業でもちゃんとノートをとらず、黒板の写真を撮って済ませてしまうかもしれません。本来の学習目的からはみださないように、アクセス可能なサイトを指定したり、カメラ機能を制限したりといったコントロールが必要なのです」と田中氏は話します。

一方で何もかも禁止することを前提としたポリシーでがんじがらめにするのではなく、「中学・高校生のうちに、ICTの利用に関してさまざまな“失敗”を経験するのも大切なことと考えています」と田中氏は強調し、次のように話します。

「例えば休み時間にふざけて友だちの写真を勝手に撮ってしまう生徒もいます。学校というコミュニティだからこそお互いに許していますが、社会に出て同じことをすると大問題になる場合もあります。そういう“作法”もしっかり学んでほしいのです」

そこで必要となるのが、状況に応じて柔軟にルールを変更していくことが可能な動的なポリシーの運用です。生徒がiPad miniを正しく使っていると判断できたらルールを緩め、学習目的や社会通念に反するような使い方をしたら厳しくするなど、押したり引いたりを繰り返しながら、ICTリテラシーを高めていくのです。

「情報教育の教員がポリシー管理を行っていますが、VMware Workspace ONEはGUIベースのコンソール画面で各グループのプロファイルを管理し、そこに紐づけるルールを簡単かつ自在に編集できるので、とても助かっています」と田中氏は話します。

生徒の学習意欲をさらに高めていく環境づくりへ

日々の授業で生徒同士の意見や考えを共有する場面では、これまでのようにプリントに印刷して配っていた手間はなくなり、iPad miniを使ってその場ですぐに共有できるようになりました。これにより教員の業務負担を軽減するだけでなく、生徒の集中力を途切れさせないスピード感をもった授業を進行できるようになりました。

また、生徒は自主的にQuizletを利用し、クイズのパーツをお互いに共有し合って正解を競い合うなど、楽しみながら学ぶスタイルが根付いてきました。

そのほか授業を欠席した生徒にも、iPad miniを通じて授業の資料を配信するなど、一人ひとりの遅れを防いで学習意欲を継続することに努めています。

もっともiPad miniの利用に関しては、まだ多くの課題が残っています。

そのひとつが通学途中のセキュリティ対策です。電車内にiPad miniを置き忘れたり、盗まれたりといったインシデントが、いつ起こらないとも限りません。タブレット内に生徒の個人情報などは残していないため、万が一悪意を持った人の手に渡ったとしても致命的な被害に至ることはなく、実際にこれまで重大な問題も起こっていません。しかし、それでも今後に向けてより厳重なセキュリティへの強化が必須です。

安全性を最優先で担保することがiPad miniのさらなる利用拡大、ひいては生徒の学習意欲向上につながっていくというのが、同校の基本的な考えなのです。

「今回iPad miniを導入する際に特別進学コース(Ⅱ類)の生徒には、『高校卒業時までに英検2級の合格者を20%、準2級の合格者を70%以上に高める』という目標を掲げたのですが、ほぼ達成できそうな状況です。こうした実績からも効果は着実にあらわれており、生徒たちの学習意欲をますます高めていくための環境づくりが重要です」と田中氏は語り、iPad miniを活用した教育をさらに前進させていく意向を示します。

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お客様情報

お客様名
学校法人金蘭会学園 金蘭会高等学校・中学校
WEBサイト
https://www.kinran.ed.jp/
概要
1905年(明治38年)、大阪府立堂島高等女学校(現大手前高等学校)の同窓会「金蘭会」が女子教育の機会を広げるために北区曾根崎新地に金蘭会女学校を創立。以来、自由な気風をもった女子校として、社会的に自立した女性を育てている。
生徒数
中学:140人、高校:全日制・普通科540人
導入環境
VMware Workspace ONE

※本文中に記載されている会社名及び商品名は、各社の商標または登録商標です。 ※本記載内容は2018年8月現在のものです。

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