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【VDI導入事例】イートライアル株式会社 様

2015/07/17

VMware Virtual SANでVDIのパフォーマンスを大幅改善し、
新しいワークスタイルを支えていく“満足の基盤”を実現

「VMware Horizon+VMware Virtual SANで構成された新VDI環境は、期待を上回る劇的なI/Oパフォーマンス改善の効果をもたらしました。これにより、従前の仮想デスクトップ環境では、パフォーマンスに不満を感じていたユーザのストレスが、完全に解消されました」

イートライアル株式会社 Business Solution事業部 事業推進室 室長 野﨑 寛典 氏
イートライアル株式会社
Business Solution事業部
事業推進室 室長
野﨑 寛典 氏

導入前の課題

  • セキュアな環境を整えるために、薬や臨床データの入力する端末と業務系の端末が別々に存在しており、それによるユーザの業務効率の低下
  • VDIの規模拡大とともに仮想デスクトップのパフォーマンスが低下
  • 共有ストレージのメンテナンス時の作業工数が多大に発生

導入効果

  • VDI導入により端末ひとつで安全に全業務を遂行することが可能に
  • VMware Virtual SANによるストレージ仮想化で、ディスクI/Oのボトルネックが解消
  • VMware Virtual SANのメンテナンスモードで管理者のストレージにかかる運用工数を削減
  • 社外からも自分のデスクトップにアクセスできるVDIの特長をベースに、ワークスタイル変革に向けた構想が前進

関係者外へのデータ漏えいを防止するため
薬・臨床データ入力系システムと業務系システムでネットワークを分離

臨床試験をはじめヘルスケア分野に特化したアウトソーシングサービスを展開するEPSグループ。その一員であるイートライアル株式会社は、グループ各社の事業を支えるITサービスを一貫して提供しています。

同社 Business Solution事業部においてその業務にあたる事業推進室 室長 野﨑寛典氏は、「医薬品が世の中に供給されるまでのリードタイム短縮にITで貢献するとともに、お客様からお預かりした薬・臨床データをセキュアな環境において、安全かつ確実に保全する重要な責務を負っています」と、自部門のミッションを語ります。

実際、セキュリティは特に厳重な対策が求められます。EPSグループの各事業会社の社員は、業務の必要性から製薬会社のシステムにアクセスすることも多いのですが、製薬会社同士は新薬開発などで鎬を削るライバルの関係にあります。
したがって万が一にも、その核心である薬・臨床データが関係者外に漏れることがあってはなりません。そこで同社では万全を期すため、それらデータ入力系システムとそれ以外の業務系システムで、ネットワークを物理的に分離したITサービスを提供してきました。

ただ、こうした運用体制はセキュアではあるものの、端末についてもそれぞれの系統で別々のものを用意しなければならず、机上の作業スペースを圧迫してしまう、作業の切り替えに煩雑な手間とロス時間が発生してしまうなど、業務生産性の観点からは大きな阻害要因となっていました。

VDI大規模化にともなうパフォーマンス低下
問題の抜本的な解決策としてストレージ仮想化に注目

イートライアルが、この課題の抜本的な解決に着手したのは2009年のことです。VDI(デスクトップ仮想化)を利用した端末の一元化に乗り出しました。そして、その基盤として採用したのがVMware Horizonです。

「弊社はすでにVMware vSphere®をベースにサーバ仮想化を実施しており、その優れた安定性をはじめ、VMwareの仮想化製品には高い信頼がありました。また、VMware Horizonは他社のVDI製品と比べて圧倒的に扱いやすく、スモールスタートで始めやすい点も大きな魅力でした」と、野﨑氏は選定の理由を話します。
トライアルで導入したVDIは10台前後でしたが、間をおかずに規模を拡大。2010年には約500台に達しました。「EPSグループ内で臨床試験関連の業務に携わっている社員の端末は、この段階でほぼVDI環境に置き換わりました」と野﨑氏は話します。

ただ、一見すると順調に思えるVDI導入ですが、「実はこのとき大きな課題に直面しました」と野﨑氏は振り返ります。仮想デスクトップが100台程度まではまったく問題なかったのが、200台、300台と規模が拡大するにともなってパフォーマンスが急速に低下してしまったのです。「10G Ethernet接続の共有ストレージ、ソフトウェアベースのI/O最適化ツールなどを導入したのですが、それでもパフォーマンスは頭打ちでした。その後、フラッシュプール搭載のストレージを導入しても多少改善はしたものの、やはり高負荷時には物理PCのパフォーマンスに及びません」(野崎氏)。ユーザからも不満の声が上がり、同社にとってこの問題は最大の懸念となっていました。

そして2014年、同社はついにこの問題の抜本的な解決策を見出しました。ヴイエムウェアから提案されたストレージ仮想化技術のVMware® Virtual SAN™です。
「スケールアウト型ストレージとして設計されていること、ハイエンドの共有ストレージ装置に採用されているチャンクレット型のデータ保存方式を使用していること、外部ストレージと違って実際のI/Oはホストサーバ内のバスで処理されることなど、技術的な仕様からもVMware Virtual SANはパフォーマンス改善に大きく貢献すると直感しました。また、同じVMware製品として、vMotionに対する完全互換性を持っていることも重要なポイントでした」と野﨑氏は語ります。

その頃、ちょうどタイミングよくVDI環境を刷新するプロジェクトが立ち上がったこともあり、同年10月、同社はVMware Horizon+VMware Virtual SANの新たな構成によるVDIの実装を決定しました。

VMware Virtual SANでI/Oパフォーマンスを向上し
物理PCを上回る快適性をユーザに提供

新VDI環境では現在、約50VMの仮想デスクトップが稼働しています。なお、今回はゲストOSにServer VDI(Windows Server 2008 R2)を採用することで、OSにかかるライセンス費を節約することにしました。
今回初めての導入となるVMware Virtual SANについても「導入は非常に簡単でした。テストでも特に目立った問題はなく、すぐに実装は完了しました」と野﨑氏は話します。 そして新VDI環境は、期待を上回るほどの仮想デスクトップの劇的なパフォーマンス改善効果をもたらしました。

「ユーザが体感するレスポンスで重要なポイントとなるRead/Writeスピードは、SSDを搭載した物理PCと比較しても2倍以上になりました。ディスクのIOPS(1秒あたりのI/O回数)も物理PCをはるかに凌ぐ値に向上しました。また、参加しているVMwareのユーザ会では当社よりも優れたパフォーマンスを実測したという話も聞いており、今後のさらなるスピードアップにも期待が持てます」と野﨑氏は話します。

実際、各業務現場のユーザからも「ノートPCよりも明らかにパフォーマンスが良くなった」とのフィードバックを受けており、ストレスを解消することができました。
また、管理側のメリットとして、野﨑氏はメンテナンス性の向上にも言及。「従前はストレージのメンテナンスは非常に大変でしたが、VMware Virtual SANではメンテナンス対象サーバをメンテナンスモードに変えるだけで、自動的にサーバ上の仮想マシンをvMotionでメンテナンス対象外のサーバに移動してくれます。データは別稼動ホストにも存在するので、メンテナンス中も仮想マシンが止まることはありません。こうした使い勝手の良さが作業効率の改善に役立っています」と話します。

将来的にグループ内1,000台のPCをVDIに移行
「いつでもどこでも」働けるユーザ環境を目指す

イートライアルでは今後、順次VMware Horizon+VMware Virtual SANの新VDI環境に移行していく計画です。先に述べたように、現在稼働している仮想デスクトップは約50VMですが、ホストサーバの増設とあわせて500VMまで拡大するスケジュールをすでに立てています。さらに、2~3年後を見据えて、EPSグループ全体で約1,000台をVDIへ移行するという構想も持っています。
この背景には、離れた場所からも自分のデスクトップにアクセスできるVDIのメリットを活かすことで、「女性の働き方支援をはじめとするワークスタイル変革にも貢献する」という狙いがあると、野﨑氏は話します。

「EPSグループは全社員の約60%という女性が多い職場であることから、出産や育児で出勤が困難な時期に在宅でも仕事ができる、要するに働く場所を選ばないIT環境を提供していきたいと考えています。また、これから高齢化が進むととともに介護も避けられない問題になると予想され、今から準備を整えておきたいと考えています」
同時にモバイルワーカーに対応すべくタブレットの活用も視野に入れながら、「いつでもどこでも」働ける環境をサポートしていくというのが、同社の基本計画です。

また、業務の特性上から大量に扱っている薬・臨床データなどに対する、さらに安全な保管および保護の実現、業務継続性の強化も大きなテーマです。同社ではその手段としてクラウド活用の検討を進めています。「社内の仮想サーバインフラとシームレスに連携し、ガバナンスも効かせられるハイブリッドクラウドが弊社にとっての理想形であり、VMware vCloud® Air™にも大きな期待を寄せています」と野﨑氏は話します。

【VDI導入事例】イートライアル株式会社 様

 


お客様情報

会社名
イートライアル株式会社
Web
http://www.e-trial.co.jp/
業種
医療系ITサービス
事業概要
臨床試験に関する豊富な知識と経験に基づいた専門的なサービスを提供するとともに、国内および多国間の多様化する臨床試験を、EDC(Electronic Data Capture)システム用いて高品質化・高効率化・高付加価値化。さらに、Webを用いた割付、治験薬管理、各種情報の発信や共有、モ二ター支援システムなどを幅広くサポートしている。また、EPSグループ各社に対して、企画から薬事申請までのITをフルサービスで提供し、付随するITインフラや業務システムの構築運用についてもサポートする。
導入製品
VMware Horizon Standard Edition
VMware Virtual SAN

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

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