IT価値創造塾

VMware®

中堅・中小企業の仮想化からクラウドまでをナビゲートします。

【導入事例】株式会社壱番屋 様

2010/11/01

VMware Infrastructure 3の導入によりTCOを50%以上削減、全サーバの統合に向けた基礎を築く

株式会社壱番屋(以降壱番屋)では更新時期を迎えていたデータウェアハウス、EDI、ドメインコントローラなどが稼働している14台のサーバを仮想化ソフトウェアVMware Infrastructure 3を使い、システムを再構築することなく、サーバ3台に統合しました。その結果、TCOを50%以上削減、冗長化による高可用性の確保、コストを抑えたバックアップ環境やテスト環境の構築、ダウンタイムを最小限に抑えた安定運用を実現しました。同社では、この成果の上に、残り40台余りのサーバもVMwareの仮想化を基本方針として、統合していく計画です。

導入目的

  • 老朽化したサーバのシステム再構築なしでの更新
  • 増加した管理コストの削減と無駄なリソースの解消

導入効果

  • 仮想化による統合で、システム再構築なしで新サーバに移行
  • TCOの50%以上の削減とHA構成による可用性の確保
  • コストを抑えたバックアップ環境の構築
  • アプリケーションの本番稼働前のテスト実施による信頼性の向上
  • ダウンタイムなしの運用によるユーザへの影響の最小化

システム再構築なしのサーバ更新と管理コストの削減が課題に

株式会社壱番屋(以降壱番屋)は、昭和53年に名古屋市郊外西枇杷島町に1号店を出店して以来、「カレーハウスCoCo壱番屋」として事業を拡大、現在47都道府県及び中国、台湾、ハワイで、計1139店(2007年12月末現在)を展開する東証1部及び名証1部上場の外食チェーンです。厳しい競争が続く外食産業の中で、同社が成長してきた理由のひとつに、社員独立制度(ブルームシステム)という独自のフランチャイズ(FC)オーナー育成システムがあります。この制度では、FCは一般募集せず、社員からの独立者だけとし、FCオーナーになりたい人は壱番屋に入社して、店舗運営や経営者としてのノウハウを修得、独立資格を取得します。これがチェーンの品質を高めて、チェーン展開を行うことができる大きな原動力になっています。

2006年夏、壱番屋では導入後5年を経過したPCサーバ14台が老朽化して、故障率が増加、同年10月に迫った保守契約終了後の動作保証もとれない状況になっていました。とりわけ、データベースサーバとして使われている1台は新しいサーバにリプレイスすると、機能面の拡張は必要ないにもかかわらず、OSが新しくなるため、データベースを再構築しなければなりませんでした。また、今まで新しいシステムの導入時に、処理競合を避けるため、サーバを新たに購入してきた結果、サーバ台数が増え続け、50台余りになり、管理コストが膨れあがっていました。

壱番屋 情報システム部 部長 水野 博氏は「50台余のサーバの稼働状態を分析してみると、夜間だけしか使っておらず、昼間は遊んでいるサーバもあれば、逆に昼間しか使っていないものもあるなど、非常にアンバランスで、リソースが無駄になっていました。そのため、リソースを最適化して、管理コストを引き下げたいと考えました」と語ります。

コストを抑えて最大のメリットを得るため、VMware Infrastructure 3を採用

壱番屋では、2006年春、経理部門から要求された原価システム用サーバを購入する際に、仮想化ソフトウェアVMwareを初めて導入しました。その時の印象について、壱番屋 情報システム部 本部システム課 課長 渡邊 昭有氏は「バッチ処理を行い、バックアップをとったり、それをまた戻したりと、色々とVMwareを使ってみました。その結果、他のシステムでも充分に使えるだろうという感触を得ることができました」と振り返ります。

そこで、14台のサーバ更新にあたって、その仮想化を検討し始めました。しかし、サーバ稼働中に、アプリケーションを別のサーバ移動させるVMware vMotionの機能などは実際にデモを見るまで、「本当にできるのだろうか」と考えていたといいます。水野氏は「稼働中のアプリケーションの異なる物理サーバの移動がオンラインで簡単にできることが分かり、コスト削減だけでなく、システムの冗長化、信頼性向上に大きな力を発揮するだろうと直感的に感じました。それが仮想化環境の構築に踏み切る決め手になりました」と語ります。

その中で、壱番屋では、老朽化し、寿命がきたハードウェアを更新、消耗リスクをなくすと共に、入れ替え対象の14台のサーバをVMware Infrastructure 3で統合、物理サーバ台数を減らすことを最終的に決断しました。そして、それによって、次の4つのメリットが得られると考えました。1つ目はハードウェアに関するコストの大幅な削減です。今後、仮想サーバが増えても、ハードウェアの保守はVMwareが稼働する2台のサーバと管理サーバ1台の3台だけでよく、メモリーやハードディスクの容量が許す限り、仮想サーバを増設することができます。2つ目は冗長性の確保による高可用性の実現です。14台のサーバは2台に分散して配置されるため、万一1台が故障しても、もう1台に移すことができ、障害によるシステムの停止を大幅に減らすことができます。3つ目はバックアップ環境の構築です。今回入れ替え対象になっていないサーバの故障時の一時的な代替機としての利用が可能なため、コストを抑えたバックアップ環境が構築できます。4つ目は古いソフト資産の有効活用です。Windows NT上のデータベースを再構築することなく、新しい環境にそのまま移して使えるので、再構築のためのコストと開発期間が全く要りません。

水野氏は「通常、新しいシステムを作るには、かなりの費用がかかるので、稟議書を書くのはとてもつらいものです。しかし、今回は仮想化せずに更新するのと比べて、億に近い位のコスト削減になることが明確だったので、稟議書を書くのが本当に楽しかったです」といいます。

仮想化でTCOを50%以上削減、 VMwareを基軸に残りのサーバも統合

14台のサーバからの移行は物理環境の場合、半年から1年かかるのに対し、今回は移行ツールであるVMware vConverterを使いわずか1 ヶ月弱で完了。2006年暮れには、仮想サーバ環境の運用が始まりました。仮想化環境は物理サーバ2台がそれぞれVMware ESX Server 3.0を搭載しており、どちらかのサーバで障害が発生した場合、VMware HAの機能により自動的に仮想サーバを別のサーバで再起動するようになっています。そして、残りの1台が管理サーバとバックアップサーバを兼ね、VirtualCenterで仮想化環境の管理を行うと共に、バックアップをとっています。

システムは現在まで順調に稼働、計画時の目的をすべて達成、仮想化を導入しないシステムと比べて、50%以上のTCO削減を実現しました。また、vMotionを利用したダウンタイムなしでの安定運用も実現しています。水野氏は「今まで、サーバの計画停止時には、本部、加盟店合わせて1,500余りのユーザに連絡しなければなりませんでした。VMwareの導入によりその必要がなくなり、本当に運用が楽になりました」と語ります。さらに、システムテストが簡単にできるようになったことも大きなメリットです。渡邊氏は「ネットワークで完全なVLANが組めるので、VMwareが実装するクローニング機能を使って、本番環境のアプリケーションをコピーし、仮想ネットワークで動作させ、いじくり倒すくらい様々なテストをしています。今までは、テスト環境の構築自体が一大プロジェクトとなってしまい、構築が大変なので、バージョンアップの後など、大丈夫だろうと、そのまま動作させることもありましたが、今はテストで問題なく動作することを確認してから、本番環境に移しています」と説明します。

14台のサーバの統合を無事完了させた壱番屋では、今回の実績の上に、40台余りある残りのサーバについて、仮想化を基本にサーバ統合を行い、管理コストと負荷を削減していく方針です。水野氏はアプリケーション開発に携わる多くの会社に対し、「壱番屋のシステム構築は、今後VMware主導で進めていくので、これからもついてきてほしい」といっています。最後に、「開発者にVMwareの良さをもっと浸透させることが大切だと感じています」と強調しました。

株式会社壱番屋 様


メッセージ

「今回の実績の上に、今後のシステム構築はVMwareを基本に仮想化して統合し、管理するサーバの台数を減らしていく考えです」
株式会社壱番屋 情報システム部 部長 水野 博氏

「vMotionから始まって、欲しいと思う機能が矢継ぎ早に付加されてきており、システム運用上、大変助かっています」
株式会社壱番屋 情報システム部 本部システム課 課長 渡邊 昭有氏

※上記は過去にVMware が制作したお客様導入事例の内容を元に作成しております。製品名・お客様の情報等は当時の内容です。

導入事例一覧

このカテゴリのコンテンツ一覧をみる >

RSSを登録して購読する >

ニュースレターを購読する >

関連するコンテンツ

関連する資料ダウンロード